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富永啓生の編入が決定しているNCAA1部のネブラスカ大学。アメリカ中西部に位置する同校は、クリス・ウェバー(元サクラメント・キングスほか)らを輩出した名門ミシガン大学などが所属するBig Tenカンファレンスに所属する。
2020-21シーズンは7勝20敗と大幅に負け越し、順位も最下位と不名誉な結果に終わった。しかし、今シーズンはリクルートに尽力し、5つ星プレーヤーの獲得にも成功。『ESPN』のリクルートランキングでは全体13位にランクイン(「247 Sports」では14位、「Rivals」では20位)し、総評も「ネブラスカ史上、最高のリクルートクラスだろう」と期待が高い。
ネブラスカは、そんな来シーズンの行方を占う新入生6名をオフィシャルサイトでピックアップ。
Added some new characters with some serious firepower to come battle with the Big Red. pic.twitter.com/OgQES9LKNS
— Nebraska Basketball (@HuskerHoops) April 20, 2021
そのなかにはもちろん、NBAに最も近い日本人の1人である桜丘高校出身のスコアラーも名を連ねており、コーンハスカーズはレンジャー・カレッジの背番号25を以下のように紹介している。
「昨秋にサインした3人目のメンバーは、テキサス州のレンジャー・カレッジに在籍していた身長188センチのガード、富永啓生です。富永は今シーズン、フィールドゴール成功率51.4パーセント、スリーポイント成功率49.4パーセント、フリースロー成功率約90パーセントで、1試合平均15.8得点を記録。地区大会の決勝戦では、10本中7本のスリーポイントを含む31得点、6アシストをマーク。また、今シーズン2度目の30ポイントゲームでは、16本中11本のロングレンジを含む39得点を記録しています」
その富永とともにプレーする選手の中で最も将来が有望視されている選手が、ブライス・マクゴーエンスだろう。現在のネブラスカ大学の主軸を担うトレイ・マクゴーエンスの弟であるブライスは、三大選手番付のうち「ESPN 100」で24位、「247 Sports」で22位、「Rivals」で19位にランクインする身長198センチのシューティングガード。サウスカロライナ州では「MaxPreps Player of the Year」に選出され、今週末にメンフィスで開催される高校生のオールスターゲーム「アレン・アイバーソン・ラウンドボール・クラシック」にも出場することが決定している。彼のストロングポイントは、富永をも上回る得点スキルだ。スムーズなジャンプショットとドライブを巧みに使い分け、在籍校のレガシー・アーリー・カレッジでは1試合平均平均21.6得点、3.7リバウンド、2.8アシストをマーク。また、全米からトップチームが集結する「セント・ジェームズ・NIBC・インビテーショナル」では、7試合の出場で1試合平均20.9得点を記録し、リーディングスコアラーとなった。
また、ネブラスカ大学は、インサイドにも有能なビッグマンを迎えることに成功している。205センチ95キロのウィルヘルム・ブライデンバッハは、カリフォルニアの強豪校マター・デイ・ハイスクールの主要メンバーとして活躍。シーズン開幕の4連勝に貢献し、同期間中は1試合平均20.0得点、7.7リバウンド、4.0アシストと目を見張るアベレージを残した。「ESPN 100」では75位、「247Sports」では100位というまずまずの評価だが、ハンドリングにも不安のない器用な技巧派で、外角からも狙えるストレッチ性能も魅力。この4つ星センターの加入は、コーンハスカーズにさらなるオフェンスオプションをもたらすことになるだろう。
同地区のミシガン大学、ミシガン州立大学もリクルートは上々の評価であるため、ネブラスカ大学にとっては来シーズンも決して簡単なシーズンとはならないだろう。しかし、富永をはじめ、新加入選手たちが番狂わせを起こしてくれることに期待したい。
文=Meiji