2022.08.05

薬物密輸などの容疑で逮捕されたブリトニー・グライナー、懲役9年の実刑判決

ブリトニー・グライナーに懲役9年の実刑判決[写真]=Getty Images
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 ロシアで違法薬物所持と密輸の疑いで逮捕され、当局に拘束されていたブリトニー・グライマーが5日、懲役9年と罰金100万ルーブル(約220万円)の実刑判決を受けた。『ESPN』などが報じている。

 グライナーは今年2月、試合のためロシアに入国した際、同国では違法となる大麻成分入りの電子たばこ用カートリッジを所持していたため逮捕。弁護人は裁判で無罪を主張したが認められず、実刑判決が下された。

 同選手の弁護士は『ESPN』などに対し、「彼女は非常に動揺し、ストレスを感じていた。ほとんど話すことができず、困難な時間を過ごしている」と様子を明かしつつ、上訴を明言。上訴した場合、来週にもモスクワ地方裁判所で審理が行われるという。なお、ロシアとアメリカの間で囚人交換について話し合いが行われているとの報道もあるが、弁護人は「その話し合いについては参加していない」とのこと。

 今回の判決にあたり、WNBAのキャシー・エンゲルバートコミッショナーとNBAのアダム・シルバーコミッショナーは連名で声明を発表。「本日の評決と判決は不当で残念なもの」とし、「彼女が安全に戻れるためのWNBAとNBAの責務は揺らがず、最終的にアメリカ合衆国に戻すためのプロセスが終わりに近づいていることに希望を持っている」と語った。