昨季bjリーグ準優勝の富山グラウジーズが苦しんでいる。B1リーグ第1節第1戦で新潟アルビレックスBBを85－74で下すも、その後は泥沼の9連敗。三遠ネオフェニックスら4チームが旧bj勢で占める中地区で最下位に沈む。

　しかし、10月21日に行われた川崎ブレイブサンダースとの第5節では、互角の戦いを演じて72－74の惜敗。22日の第2戦は112点を許すも、90点を挙げて昨季NBL王者に食らいついた。

　富山は宮永雄太や城宝匡史といったベテラン選手が多い一方で、ここまで31アシストを記録する25歳の宇都直輝など実力十分な若手もそろう。また、海外でのプレー経験を持つ24歳の山崎稜は、22日の川崎戦で約20分間コートに立ち、今季最多の12点をマークした。開幕前に城宝が「ベテランと若手が融合すれば、チームとして楽しみ」と述べていたが、浮上のきっかけをつかみ始めてきたと言える。

「自分のプレーが通用することを見せるために、しっかり活躍したい」。宣言どおり、城宝はチームトップの139点を記録する。個の力がかみ合えば、富山の勝利も自ずとついてくるだろう。

協力＝WOWOW