2017.09.11

“日本人選手だけで優勝”を飾る、MVPの鈴木慶太「積みあげてきたものの証明」

プレーオフMVPを受賞したDIMEの“K-TA”こと鈴木慶太 [写真]=山口剛生
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 9月10日に六本木ヒルズアリーナで行われた3x3 PREMIER.EXE 2017 SEASON のプレーオフファイナルで、DIME.EXEがAGLEYMINA.EXEに18-14で勝利し、リーグ優勝を果たした。

 プレーオフMVPに選出されたのは、ゲーム序盤から怒とうの攻勢を見せてチームをけん引した鈴木慶太。今シーズンについて「土壇場で、あとちょっとで(ラウンド)優勝できたというところで逃した試合が多かったので、そこを勝ちきるというのがチームの課題でした」と振り返り、「最後は勝ちきることができました」と達成感を口にした。

 ロースター4名全員に外国籍選手をそろえたAGLEYMINAを相手に、DIMEは鈴木の他、野呂竜比人、岩下達郎、小松昌弘と日本人選手のみで挑んだ。「年々外国籍選手が多くなってきて、このリーグでは珍しいこと」と指摘しつつ、「メンバー全員が日本代表候補なので、日本人だけの選手編成で結果を残すことが、今まで代表活動の中で積みあげてきたものを証明することにつながるのかなと思います」と話した。

[写真]=山口剛生

 2020年の東京オリンピック正式種目に採用され、注目度が高まっている3x3について、鈴木は「ショットクロックが12秒というのは相当短い」と競技の特徴を説明。「5対5と比べてペースが速いので、そこで5対5とは違う判断を求められます。より良いショットセレクション、攻め方、守り方を瞬時に判断して、試合中に修正しないといけません。判断力は日本人が磨かなければいけないところだと思います」。また、「10分間とおして、試合が終わるまでずっと集中して、チームの規律を守り続けることも必要です。コミュニケーションをとって集中力を切らさないことは、日本人の強みだと思います」とも述べた。

 ストリートボールリーグ「SOMECITY」で活躍し、ストリートの世界で名を馳せてきた“K-TA”。「個人的には、僕みたいな全然部活ではエリートではなかった選手が、こうやってしっかり結果を出せるチャンスを与えてもらっているということが、3x3の魅力だと思っています。自分みたいな存在が活躍することによって、後に続く選手たちも目標ができると思います。選手の天井を広げるのが使命だと思います」と想いを語った。

[写真]=山口剛生

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