2018.04.08
Bリーグ第26節、サンロッカーズ渋谷との戦いに臨んだ栃木ブレックスは、76-64で1戦目に続いて勝利。連敗すれば勝率で並ばれる正念場を乗りきった上、対戦成績も2勝2敗の五分に持ちこみ、得失点差で優位に立っている。
栃木は立ちあがりからディフェンスでペースをつかむ。SR渋谷もルーベン・ボイキンの3ポイントなどでつなぐと、次第にロバート・サクレがローポストに起点を作り始めるが、栃木もライアン・ロシターの3ポイントで突き放し24-13と11点差をつける。
第2クォーターはSR渋谷のディフェンスも効き始め、栃木は開始から3分25秒間無得点。満原優樹の連続バスケットカウントなどで点差が徐々に詰まる。しかし、田臥勇太がフリースローを落ち着いて2本沈めると、再びロシターの3ポイントで流れを引き戻す。チェンジングディフェンスも駆使した栃木が、前半は38-28の2ケタリードを保った。
第3クォーターはSR渋谷が再度反撃。山内盛久の連続得点、長谷川智也の3ポイントなどで5点差に迫る。ここでも栃木は田臥のレイアップとロシターの3ポイントで再び10点差に戻すが、SR渋谷も粘りを見せ、55-49で勝負の第4クォーターに突入。
約2分半の膠着状態の後、ボイキンが3ポイントを2本マークして3点差となりSR渋谷に逆転のチャンスが訪れる。しかしその後、栃木のディフェンスの前にSR渋谷は約3分間無得点。ロシターの4本目の3ポイントでまたも10点差となり、最終的に栃木が12点差でしっかりと勝ちきった。
「タフなスケジュールの最後のゲームだったが、選手たちが我々のバスケットスタイルにプライドを持って戦ってくれた。ルーズボールに飛びこんでいく姿を誇りに思う」と、安齋竜三ヘッドコーチも選手を称賛。そのルーズボールについて「タフなスケジュールの中でなぜ体を張れているのか?」と問うと、「やらないと怒られるっていうのもあるかもしれないですけど」と笑いながら、「ルーズボールへの意識が浸透しているのが我々の特長。今シーズン入ってきた選手も最初からそれができているのは素晴らしいこと」と、改めてチームの強みを再確認できたという。
これで“貯金”は「5」となり、東地区4位の座をしっかりキープ。同3位の川崎ブレイブサンダースとはまだ6勝差がついているが、昨季はその川崎を下して王者となった。残り11試合と、その先のチャンピオンシップで何かを起こすのではないかと思わせる戦いぶりだった。
【試合結果】
サンロッカーズ渋谷 64-76 栃木ブレックス(@墨田区総合体育館)
SR渋谷|13|15|21|15|=64
栃 木|24|14|17|21|=76
文=吉川哲彦
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