2019.12.06

中村太地と畠山俊樹、どちらの司令塔がチームを勝利に導けるか

京都ハンナリーズvs大阪エヴェッサ(@ハンナリーズアリーナ)
第1戦:12月7日18時5分、第2戦:12月8日14時5分

 京都ハンナリーズは前々節の時点で“貯金”を2つまで減らしていたが、前節サンロッカーズ渋谷に連敗したことでついに勝率5割まで降下。今節の大阪エヴェッサは、第3節に対戦して31点差の大勝を収めた相手。それ以来の対戦で再び白星を先行させることができるか。

 SR渋谷戦での京都は、1戦目でジュリアン・マブンガが欠場。それでも外国籍選手2人を中心にフリースローだけで20点を積みあげたが、3ポイント成功が松井啓十郎の2本のみに終わるなど得点は伸びず、22点差の完敗。マブンガを戻して臨んだ2戦目は、そのマブンガが10アシストとオフェンスを組み立てたものの、リバウンドを完全に支配されたことで6点及ばなかった。バイウィーク中にラシャーン・ホロウェイを契約解除し、今後はおそらく新たな外国籍選手獲得に動くものとみられる。

 対する大阪は名古屋ダイヤモンドドルフィンズと星を分けたが、西地区首位をキープしている。1戦目は12本のスティールから得意の速攻を繰り出し、20点差をつける快勝。合田怜ジョシュ・ハレルソン伊藤達哉の3人で計18アシストとハーフコートでもパスが回った。2戦目は前半のビハインドから第3クォーターに29得点で追いあげ、第4クォーターには6点リードを奪う場面もありながら、その後4分以上にわたって無得点の時間帯が発生し、その間にたたみかけられて10点差の黒星となった。気がかりなのは、「第95回天皇杯・第86回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」2次ラウンドで負傷した合田が戦線離脱を余儀なくされたこと。伊藤も負傷して今節は出場が微妙とガード陣が手薄になり、畠山俊樹の奮起は不可欠だ。

 そして京都もガード陣の働きがカギを握る。中村太地は得点は安定しているが、開幕から12試合で14個しかなかったターンオーバーが最近4試合で19個。スターターの司令塔である中村がいかにミスを減らしてオフェンスのリズムを作れるかが重要だ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・京都(ヘッドコーチ:浜口炎)
中村太地
村上直
綿貫瞬
鶴田美勇士
岡田優介
玉木祥護
松井啓十郎
ジュリアン・マブンガ
内海慎吾
永吉佑也
デイヴィッド・サイモン

・大阪(ヘッドコーチ:天日謙作)
今野翔太
伊藤達哉
藤髙宗一郎
リチャード・ヘンドリックス
長谷川智也
橋本拓哉
合田怜
小阪彰久
畠山俊樹
アイラ・ブラウン
ショーン・オマラ
ジョシュ・ハレルソン

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