2026.01.09
「第92回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」ファイナルラウンドが1月5日から始まり、年明け最初の日本一決定戦も佳境を迎えている。
Wリーグのチームのみならず、大学や社会人、クラブチームに高校と、様々なカテゴリーのチームが一堂に介する皇后杯。その大会に特別な思いを持って臨んだ高校生たちがいた。それが都道府県代表として出場した福岡大学附属若葉高校(福岡県)のメンバーだ。
福大若葉は、鈴木瑚香南、太田妃優、猿木心和とアンダーカテゴリーの日本代表として国際大会に出場した選手をはじめ、得点力のある高木楓夏や小坂瑞希とキャリア豊富な3年生が主軸を担う。秋に行われた「U18日清食品ブロックリーグ2025」ではグループFで全勝優勝。7試合の総得点は753点という高い攻撃力も披露した。
だが、今の3年生たちはこの3年間、インターハイ、ウインターカップともに一度も出場していない。それこそ圧倒的な高さと強さを持つ留学生を擁する県内のライバル校、精華女子高校や東海大学付属福岡高校の前に敗れていたのだ。
遡ること昨年の10月末、ウインターカップ福岡県予選は3年生にとって全国大会出場のラストチャンスだった。4チームによる決勝リーグの初戦は東海大福岡に62-80と思わぬ大差を付けられたが、後のない翌日の精華女子戦で選手たちは躍動。全国屈指のセンターであるアキンデーレ タイウォ・イダヤット(3年)に対しても臆することなく戦い、大接戦の末に74-71で競り勝ったのだ。
しかし、決勝リーグ最終戦で精華女子が東海大福岡に勝ったことから精華女子、東海大福岡、福大若葉が2勝1敗で並び、3チーム間の得失点差により福大若葉は3位に。2つあった出場枠をあと一歩のところで逃した。
もちろん、夢を絶たれた落胆は大きかったが、一方で「精華女子戦では(スターターの)5人がそろい、すごいパフォーマンス見せました。太田が25得点で高木が32得点。2人はゾーンに入っていましたね。(精華女子の)タイウォのところのリバウンドも頑張ったし、滅多にできない試合をしました。得失点で届かなかったけれど、いつもの負けたときの気持ちではなかったんです。精華女子は20回やって1回勝てるかどうか。壁を破ったような感覚はありました」と、池田憲二コーチは言う。選手も同様で、「精華女子に勝ったことは自分たちの中でもすごく大きな出来事で、ウインターカップには出られなかったけれど、皇后杯予選に向けた自信にもつながりました」と鈴木は振り返った。

福大若葉を率いる池田憲二コーチ [写真]=日本バスケットボール協会
高校の全国大会に一度も出場できなかった喪失感はある。それでも、「中学校のときに全国大会に出ている人や日本代表経験をさせていただいたメンバーもいる中、全国大会で若葉のバスケを見せつけたいという気持ちは強くありました。ウインターカップ予選に負けた後は、全国大会に出られるのは皇后杯しかない。みんなが絶対に出てやるという気持ちが強かったと思います」と、最後の望みを皇后杯出場に懸けた。
その出場権を争う九州ブロック大会では鹿屋体育大学を2点差で振り切ると、鶴屋百貨店との決定戦でも80-78と激戦を制した。「勝たなきゃダメだという気持ちでプレーしていたし、鶴屋百貨店戦は一人ひとりが責任感を持ってプレーできたので勝ち切ることができたと思います」(鈴木)
太田とともに四日市メリノーリ学院中学(三重県)時代には全国優勝を経験している鈴木は、「周りの友達が全国大会に出ている中、自分たちh出られなかったので、インターハイやウインターカップを見たくないぐらいつらかったですし、太田も一緒に全国優勝を経験した仲間だったので、そのメンバーで出られないということがすごく悔しかったです」と、本音を語る。
それだけに、皇后杯は「私は(高校卒業後に)Wリーグのチームに行かせてもらいますし、全員が高校卒業してもバスケットを続けるので、しっかりいい経験として次に生かせたらと思っています」と、鈴木は言う。
迎えた皇后杯では1回戦で北海道代表の北翔大学に86-70で勝利。
2回戦では日本代表の渡嘉敷来夢率いるアイシンウィングスを相手に第1クォーターは19-25と食らい付いた。
「この子たちはかなり力を持っているのですが、そのパフォーマンスを3年間、全国大会で見せることができていないんです。とにかく1回戦に集中して、大学生に勝たせてもらえたら次はWリーグのチーム。あこがれの選手たちとゲームができる機会はなかなかないから、そこに辿り着こうと言っていました」と、池田コーチ。
最終的にはアイシン戦は50点差での敗戦となったが、トップ選手との対戦に、それぞれが次のステップに向けた貴重な経験を積んだ。
福大若葉の3年生たちにとっては高校3年間で最初で最後の『全国大会』。その実力は特別な『冬の全国』で十分に発揮したといえるだろう。

高校生活最後の公式戦を終え、アイシンのメンバーと集合写真に納まる [写真]=日本バスケットボール協会
文=田島早苗
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