2021.10.14

【大阪vs島根】走るバスケを展開する両軍、ガードの活躍が勝負のカギを握る

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

大阪エヴェッサ vs 島根スサノオマジック(@おおきにアリーナ舞洲)
第1戦:10月16日16時5分 第2戦:10月17日16時5分

 互いに「走る」バスケが印象的。大阪エヴェッサがホームに、島根スサノオマジックを迎える一戦は、ガードの活躍がチームの浮沈を握りそうだ。

 大阪は前節、京都ハンナリーズに1勝1敗。初戦は司令塔・ディージェイ・ニュービルが終盤に勝ち越し弾を決めたが、残り1秒で逆転負け。それでも第2戦はチームの強みであるリバウンドで優位に立ち勝利を引き寄せた。さらにケガ人によりガードの選手層が万全では無い中、木下誠カイル・ハントの決勝点につながるボール奪取に絡み、ケガから復帰した合田怜はハンドラーとして攻撃を機能させた。平均得点で20得点を挙げるディージェイ・ニュービルの負担減は朗報だ。

 一方、島根は前節、レバンガ北海道に2連勝をマークし、4試合を終えて地区2位に。トランジションバスケを掲げ、金丸晃輔ら先発陣だけでなく、控えのビックマン・小阪彰久やガードの後藤翔平らも活躍した姿が、今シーズンの島根を物語る。ただ、そんなチームの中でやはり勝負強さを発揮したのが、平均得点で20.8得点を記録する安藤誓哉だ。終盤までもつれた第1戦で勝利を決定づけたのは、彼の3ポイントシュートだった。

 今節ではニュービルと安藤のパフォーマンスが、チームの浮沈を握るだろう。ともに得点ランキングでトップ10に名を連ね、試合終盤に仕事ができる力もお互い証明済み。もちろん、両軍のスタイルを発揮するうえでリバウンドなど球際の攻防は鍵になるが、勝負を決める時間帯はこの2人から目が離せない。

文=大橋裕之

■ロスター
・大阪(HC:天日謙作)
青木龍史
ケドリック・ストックマン・ジュニア ※特別指定
エリエット・ドンリー
ジャワラジョセフ
ザック・モーア
中村浩陸
橋本拓哉 ※インジュアリーリスト
竹内譲次
合田怜
カイル・ハント
ディージェイ・ニュービル
木下誠
アイラ・ブラウン
ペリー・エリス

・島根(HC:ポール・ヘナレ)
後藤翔平
ペリン・ビュフォード
安藤誓哉
ニック・ケイ
山下泰弘
北川弘
リード・トラビス
阿部諒
金丸晃輔
白濱僚祐
小阪彰久
ウィリアムスニカ

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