【B2第2節見どころ】越谷vs青森は“指揮官対決”に注目…岩手はホーム開幕節でA千葉に挑む

10月8日の新潟戦で31得点をマークしたジャスティン・ハーパー [写真]＝B.LEAGUE

　開幕戦はやや苦戦したものの、第2戦で新潟アルビレックスBBを46得点に封じ、危なげなく連勝スタートを切った越谷アルファーズ。第2戦で負傷した井上宗一郎の状態は気がかりだが、ディフェンスの強度を実戦で再確認した上でホーム開幕節に臨めることはプラスだ。

　その相手は、開幕直前にジョーダン・ハミルトンを獲得して驚かせた青森ワッツ。開幕節は昨シーズンのB3王者である岩手ビッグブルズをホームに迎え、延長にもつれ込んだ第1戦を制すると、第2戦は第4クォーターを8失点に抑えて連勝を飾った。立役者はベンチスタートながら第1戦で10アシスト、第2戦で26得点の池田祐一。パトリック・アウダもチェコ代表経験者の地力を発揮した。

　青森の高原純平ヘッドコーチはかつて越谷を率い、シーズン3位に導いた実績の持ち主。当時を知る長谷川智也やアイザック・バッツなどの特徴は知り尽くしており、越谷が45勝を挙げた昨シーズンも1つ土をつけてみせた。今回も入念に対策を施してくるはずだ。越谷の安齋竜三HCとは同年齢で、現役時代は越谷の前身の大塚商会でチームメートであった点も興味深い。

かつては越谷を率いていた青森の高原純平HC [写真]＝B.LEAGUE

　迎え撃つ越谷としては、ホーム開幕節も連勝して勢いに乗りたいところ。開幕節第2戦はベンチ入り全員得点をマークしたが、2ケタ得点は31得点のジャスティン・ハーパー1人と偏りがあったことは否めず、第1戦ではフリースロー成功率も低かった。今節はオフェンス面でも手応えを得る2試合にしたい。

　保田尭之HCの新体制で臨む愛媛オレンジバイキングスは、ライジングゼファー福岡を迎えた開幕戦を3点差で落とし、第2戦で今シーズン初勝利。俊野佳彦とユージーン・フェルプス、古野拓巳が軸となるのは変わらず、昨シーズンのＢ3得点王に輝いたタッカー・ヘイモンドの加入でオフェンスの幅は広がりそうだ。山形ワイヴァンズは福島ファイヤーボンズとの開幕戦を先勝したが、第2戦は黒星。今節の愛媛戦はジェームズ・ベルの得点力により期待がかかる。

　B2復帰は連敗スタートとなった岩手だが、マルティン・クラムポルの得点力にはメドが立ち、石川晴道もB2トップクラスのガードになれる潜在能力を証明した。一方のアルティーリ千葉は昨シーズンにB2最高勝率を残し、開幕節もバンビシャス奈良に連勝。岩手としては開幕節で見せた粘り強さを発揮し、ホーム開幕に華を添えたいところだ。新加入のアレックス・デイビスをインサイドで封じることができるかどうかがカギになるだろう。

　初めてB2の舞台で戦った滋賀レイクスは熊本ヴォルターズに1勝1敗。2戦を通じてインサイドでは優位に立ったものの、ターンオーバーが多く、敗れた第2戦はフリースローだけで26失点と課題も少なからず見えた。対する福岡も開幕節は愛媛に先勝しながら、第2戦は17本のオフェンスリバウンドを活かせず敗戦。B2では滋賀と初顔合わせとなる今節は、B1経験のあるパブロ・アギラールや寒竹隼人、加藤寿一などがプライドを示したい。