2025.05.31
5月27日、Bリーグの年間王者を決める「りそなグループ B.LEAGUE FINALS 2024-25」GAME3が横浜アリーナで行われ、宇都宮ブレックス(東地区1位)が73-71で琉球ゴールデンキングス(西地区1位)に勝利。2月に急逝したケビン・ブラスウェルヘッドコーチへ捧げる3年ぶり3度目の優勝を果たした。
宇都宮は第3クォーターまで劣勢だったが、今シリーズを通してシュートタッチがいまひとつだった比江島慎が、7点差で突入した第4クォーターだけで14得点と大爆発。1点ビハインドで迎えた試合時間残り33秒、直前に3ポイントを決めていたD.J・ニュービルがボールを運ぶと、竹内公輔のスクリーンを受けて左コーナーでフリーになっていた比江島へパス。前半無得点と不発だった日本人エースが値千金の逆転3ポイントシュートを決め、これが決勝点となった。

優勝決定の瞬間に天を仰いた比江島[写真]=B.LEAGUE
「点差が点差だったので、もう自分が調子悪いとかは考えずといいますか、ただただがむしゃらにリングだけを見てアタックしようと切り替えられました。そのメンタルで第1戦からやれていれば、もっとチームを楽に勝たせることができたかもしれないですけど。それまで自分のことを信じて使ってくれたジーコ(・コロネルHC代行)もそうですし、チームメートもスクリーンだったりスペーシングを空けて状況を作ってくれたので、本当に強気でプレーすることと、チームメートのためにという思いと、ケビン(・ブラスウェルHC)のためにという思いを、第4クォーターに思い返しながらプレーしました」
そんな比江島の大活躍を誰よりも信じていたのが、ジーコ・コロネルヘッドコーチ代行だろう。逆王手をかけられた第2戦後の会見で自らマイクを握り、「ブラスウェルHCは比江島選手のことを“コービー”と呼んでいた」と語り始め、「彼がやりたいように、自分たちはそれについていくだけという思いでいます。彼は第3戦、必ずやってくれると思います」と変わらぬ信頼を口にしていた。この日も比江島の隣に座ったコロネルHC代行は「あのパフォーマンスができるからこそ、自分たちは彼を“コービー”と呼んでいます」と、往年のNBAスター“コービー・ブライアント”に比江島の活躍を重ねた。

ブラスウェルHCの遺影を手にセレモニーへ[写真]=B.LEAGUE
比江島にとっては2021-22シーズン以来2度目のBリーグ優勝。日本バスケ界のトップを走ってきた34歳に、また一つ大きなタイトルが加わった。
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