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『B MY HERO!』
12月15日から17日まで、駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場において、『3x3 U18日本選手権』が開催された。今年で4回目を迎える同大会は、2020年東京オリンピックで3x3が正式種目に加わったことを受け、日本国内でも注目を集めるようになってきている。
■混戦の男子を制したのはSTAMPEDEユース(大分)
優勝候補が次々と敗れる展開の中、決勝に勝ち上がったのがSTAMPEDEユース(大分)とSMOKY’S(兵庫)。試合は3-3のタイからSTAMPEDEユースが6-0のランを果たし、一気にリードを広げた。
対するSMOKY’Sは粘りのバスケで対抗。原勇気がドライブや2ポイントをシュートを決め、残り4分で一時は逆転に成功した。そこからはSTAMPEDEユースの森川凌と原が2ポイントシュートをの打ち合いを演じて会場を盛り上げる。SMOKY’Sは松井誠吾がドライブでバスケットカウントを決めて、20点に先に到達する。ここでワンスローを決めればSMOKY’Sの優勝が決まったが、フリースローはリングを弾いた。
SMOKY’Sはその後もシュートを決められず、STAMPEDEユースにじりじりと詰め寄られる。そして19-20の状況から森川が逆転となる2ポイントシュートを決めて、STAMPEDEユースがノックアウト勝ち。見事初優勝を果たした。
□仲の決勝シュートで大商学園(大阪)が初制覇
タフなディフェンスとコンビネーションプレーでHORNETS(山形)を破った大商学園(大阪)と、粘る西短A(福岡)を中盤に一気に引き離し、ノックアウト勝ちで勝ち上がったPanthers(宮崎)が決勝で顔を合わせた。
先にリードを奪ったのはPanthers。ほとんどのチームが4名のエントリーだったのに対し、Panthersは3人のみ。しかし、その3人がバランスよく得点を重ね、6-0のランでリードを奪った。大商学園は仲藍梨が2ポイントシュートを決めて反撃開始。得意の合わせのプレーも出るようになり、瞬く間に7-7の同点に追いついた。
ここからは一進一退の展開となる。Panthersは残り41秒、白川万智がシュートを沈めて1点リード、このまま逃げ切るかと思われた。それに待ったをかけたのが大商学園の仲。値千金のドライブインを決め、同点に追いつきオーバータイムに持ち込んだ。
3x3のルールでは、オーバータイムは2点を先に入れたほうが勝ちとなる。先のオフェンスとなった大商学園は仲が迷いなく2ポイントシュートを打つと、ボールはリングに吸い込まれた。この瞬間、大商学園の初優勝が決まった。
★MVP☆
男子:森川凌(STAMPEDEユース #3)
「(決勝のシュートを決める前に)2本シュートを外していたので、『これで決めてやる!』という気持ちで打ち、リリースした瞬間に入るのがわかりました。優勝を目標に出場していたので、勝ちたいという気持ちは強かったと思います」
女子:仲藍梨(大商学園 #24)
「『負けたくない!』と思い切り打ちました。でもちょっと軌道がずれていたのでやばいかなあと思ったのですが、入ってよかったです。部活を引退してから大阪府の予選に出場して練習をしてきました。地元の皆さんに感謝です」
★男子最終成績
優勝:STAMPEDEユース(大分)
準優勝:SMOKY’s(兵庫)
3位:SIMON(東京)、ALBORADA youth(茨城)
☆女子最終成績
優勝:大商学園(大阪)
準優勝:Panthers(宮崎)
3位:HORNETS(山形)、西短A(福岡)
文=入江美紀雄