2017.12.20

ウインターカップ男子注目校(4)中部大学第一高校(愛知県)「冬への課題を克服し、一昨年の4位以上を狙う」

大学時代より取材活動を開始し、『中学・高校バスケットボール』編集部を経て独立。メインフィールドである育成世代から国内バスケット全体を見つめる"永遠のバスケ素人"。

12月23日から29日の期間、東京体育館において、「ウインターカップ2017 平成29年度 第70回全国高等学校バスケットボール選手権大会」が開催される。全国高等学校総合体育大会(インターハイ)、国民体育大会(国体)とともに高校バスケットボール界の三大タイトルであり、ウインターカップは高校最後の王座を争う大会でもある。そして、昨年9月からBリーグが始まったと言えども、高校最後の栄冠を争うこの大会が、国内で最も人気があるバスケットボールコンテンツと言っても過言ではない。バスケットボールキング編集部では今大会で注目すべき5チームをピックアップした。
 
■(4)中部大学第一高校(愛知県)
 宇都直輝富山グラウジーズ)や張本天傑名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)らを輩出し、一昨年の同大会では4位入賞を果たすなど近年ぐんぐんと実力をつけてきた新興校。インターハイで明確になった課題を克服し、一昨年以上の成績を目指していく。

 全国屈指の激戦区・東海ブロックを制して挑んだインターハイは、準々決勝の福岡大学附属大濠戦で49-65と完敗。シューターの星野京介(3年)がケガのため思うようにプレーできず、もう1人のエース・坂本聖芽(3年)が独りよがりなアタックでチームの流れを崩してしまった。

「(何かしてやろうという)気持ちが空回りして、本来の自分たちの力が出せませんでした。自分たちの最大の長所であるドリブル突破力が最大のデメリットになってしまいました」と、この試合を振り返る常田健コーチ。そして「得意なプレーを止められたときに、やり方を工夫したり、考え方をほんの少しアレンジしたリ。そういうことで長所を生かせればいいんですけど…」と冬への課題を口にした。

 確率の高い3ポイントシュートを得意とする星野、力強いドライブでディフェンスを切り裂く坂本。内外バランスのとれた得点オプションに加え、常田コーチが「秘密兵器」と称したバトゥマニ・クリバリ(1年)が規格外の身体能力を生かしてダンクやブロックを量産しつつ、よく動く足で広い範囲を守る。個性豊かな選手たちをコントロールする中村拓人(2年)のゲームメイクにも注目だ。

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