2018.05.07

中部大第一が無敗で能代カップ初優勝、地元開催のインハイ控え高い総合力を見せる

5勝0敗で強豪ぞろいの能代カップを制した中部大第一 [写真]=青木美帆
大学時代より取材活動を開始し、『中学・高校バスケットボール』編集部を経て独立。メインフィールドである育成世代から国内バスケット全体を見つめる"永遠のバスケ素人"。

 5月5日、高校男子バスケットボールの交流戦、「第31回能代カップ 高校選抜バスケットボール大会」の最終日が、秋田県の能代市総合体育館で開催された。

 好ゲームが期待された中部大学第一高校(愛知県)vs福岡大学附属大濠高校(福岡県)は、今大会を無敗で終えた中部大第一が85-69で勝利。参加チームで唯一留学生選手を擁するチームだが、日本人選手たちが彼らに頼らないプレーを展開し、青木遥平が19得点、中村拓人が17得点と躍動した。

 終盤こそメンバーを下げて福大大濠に連続得点を許した中部大第一だったが、高い攻撃力を持つ相手を各ピリオド15点以下にシャットアウトし、ディフェンス面でもクオリティの高さを見せた。福大大濠のポイントゲッター、横地聖真は8得点に抑えこまれ、「今大会で対戦したチームで一番やりにくかった」と振り返った。

 第3試合の洛南高校(京都府)vs明成高校(宮城県)は、接戦の末に洛南が79-76で勝利。試合後には観客から大きな拍手が巻き起こる好ゲームとなった。

 第1ピリオドは明成が流れをつかみ、10-20と先手を奪う。古川空音、川村亮汰、田中裕也、一戸啓吾の4ガード編成なども試しながら、前半を33-48で折り返したが、第3ピリオドはゾーンディフェンスが奏功した洛南が本来のペースを取り戻し、飯尾文哉の積極的なアタックを軸に、3点差にまで詰め寄ることに成功する。

接戦を制した洛南 [写真]=青木美帆

 第4ピリオド開始3分頃に永山快のリバウンドショットで洛南が逆転すると、その後は洛南ペースに。明成は一戸や田中の3ポイントシュートで追従し、しつこいマンツーマンディフェンスから反撃の機会を探ったが、残り5秒、3点ビハインドの場面で得たラストチャンスを活かせず敗れた。

[写真]=青木美帆

 大会は地元インターハイを控え、高い総合力を見せた中部大第一が無敗で初優勝し閉幕。最終結果は以下のとおり。

■3日目試合結果(女子は試合なし)
中部大学第一高校 79―76 福岡大学附属大濠高校
洛南高校 76-115 明成高校
県立能代工業高校 72-96 中部大第一高校
市立船橋高校 78-89 洛南高校
明成高校 76-54 県立能代工業高校

■大会最終結果
優勝:中部大学第一(5勝0敗)
準優勝:洛南(3勝2敗)
3位:福岡大学附属大濠(3勝2敗)
4位:明成(2勝3敗)
5位:県立能代工業(2勝3敗)
6位:市立船橋(0勝5敗)

■優秀選手賞
中村拓人(中部大学第一)
バトゥマニ・クリバリ(中部大学第一)
飯尾文哉(洛南)
浅井修伍(福岡大学附属大濠)
田中裕也(明成)

文・写真=青木美帆

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