2019.06.17

個々が役割を果たした開志国際、北信越大会2連覇達成…決勝で東海大諏訪にリベンジ

圧倒的な強さを見せて2年連続2回目の優勝となった開志国際[写真]=田島早苗
中学や高校、大学などの学生バスケットをはじめ、トップリーグや日本代表と様々なカテゴリーをカバー。現場の“熱”を伝えるべく活動中。

 6月15、16日の期間で長野県にて行われた「令和元年度北信越高等学校体育大会バスケットボール競技会兼第58回北信越高等学校バスケットボール選手権大会」。結果は男女ともに開志国際高校(新潟県)が大会を制し、アベック優勝を達成した。

 男子優勝の開志国際は初戦から大差を付ける危なげない戦い。準決勝の北陸高校(福井県)との一戦でも第1クォーターから主導権を握ると、徐々に点差を広げ、最後は93-59と快勝。決勝へとコマを進めた。

 一方の東海大学附属諏訪高校(長野県)と北陸学院高校(石川県)との準決勝は競った展開に。第1クォーター中盤に東海大諏訪が北陸学院を引き離したかに思われたが、北陸学院がここから猛追。小林尚矢の活躍で第2クォーター序盤には逆転に成功した。しかし、この重苦しい場面で東海大諏訪はエースの黒川虎徹が連続得点。あっさりと再逆転に成功すると、オフェンスリバウンドをしっかりと得点につなげた東海大諏訪が前半を終えて9点のリードを奪った。

北陸学院の攻撃を司る小林尚矢[写真]=田島早苗

 後半、東海大諏訪が10点から15点のリードをキープしながら試合は進んでいく。北陸学院も最後まで粘りを見せたが、最後は99-89で東海大諏訪が追いすがる北陸学院を振りきった。

 1月の「第50回北信越高等学校新人バスケットボール選手権大会」と同じカードとなった開志国際と東海大付諏訪との決勝戦。試合は、第1クォーターから両者譲らず。だが、ディフェンスから流れをつかんだ東海大諏訪が第2クォーター中盤にはリードを広げた。だが、開志国際もインサイドに3ポイントシュートにと多彩な攻めから連続得点。残り2分を切ってから、怒涛の反撃で逆転すると、5点リードで前半を折り返した。

東海大付属諏訪の米山ジャバ偉生はフィジカルの強い選手[写真]=田島早苗

 後半、追い付きたい東海大諏訪だったが、「ディフェンスが崩壊した時にアウトサイドのシュートが単発になったことと、(相手センターの)ジョフ・ユセフが下がって守っていたことでいつもと違う間合いでのシュートになってしまった」と入野貴幸コーチが言うように、外角シュートが本来のリズムとは異なり、リングを捉えない。逆に開志国際は、そのこぼれ球を確実に拾うと、速攻から得点を重ねて勝負あり。最後は87-56で勝利し、2年連続2回目の優勝を飾るとともに、敗れた北信越新人大会決勝でのリベンジを果たした。

得点力の高い開志国際のジョーンズ大翔[写真]=田島早苗

「東海大諏訪さんは力のあるチーム。でも、思っていたより点が離れたことで最後は余裕をもってプレーできたと思います」と、試合を振り返った開志国際の富樫コーチ。また、「(選手個々が)自分の役割を分かってきたかなと思います」と、試合後は大会をとおしての収穫も語っていた。

 なお、決勝と同時刻で行われた3位決定戦は、北陸が北陸学院に93-60と大差を付けて勝利した。

積極的にリングに向かっていった北陸・小川翔矢[写真]=田島早苗

■大会結果
1位:開志国際(新潟県1位)
2位:東海大学付属諏訪(長野県1位)
3位:北陸(福井県1位)
4位:北陸学院(石川県1位)

取材・写真・文=田島早苗

インターハイ2019のバックナンバー

BASKETBALLKING VIDEO