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7月28日から8月2日にかけて鹿児島県で行われる「令和元年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」。バスケットボールキングでは、“令和初”の高校チャンピオンを決する夏の全国大会を前に、今大会で見るべき注目チームをピックアップした。
■男子注目チーム(1)桜丘高校(愛知県)
「第66回東海高等学校総合体育大会」では、同じ愛知県のチームである中部大学第一高校との接戦を制し、4年ぶりの優勝を果した桜丘高校。その3週間前に行われた愛知県のインターハイ予選でも中部大第一を倒しており、桜丘にとってはインターハイ本番に向けて弾みの付く2勝となった。
桜丘は昨年、インターハイこそ、当時エースの富永啓生(アメリカ・レンジャー短期大学)を「FIBA U18アジア選手権大会2018」で欠いたことも影響して2回戦敗退に終わったが、「Softbankウインターカップ平成30年度 第71回全国高等学校バスケットボール選手権大会」では3位入賞。特にウインターカップでは1試合39.8点を挙げて得点ランキング1位となった富永の活躍は目覚ましかった。
その富永が3月に卒業し、新たにスタートしたチームだったが、「新人戦や(3月末の)KAZU CUP なども含めて、“富永ロス”の時期が何カ月かあった」と、江﨑悟コーチは言う。
常に1試合40点近くを奪うエースが卒業したのだから無理もない。だが、時間が経つにつれてチームは新しいスタイルを構築。「今年はディフェンスができる。要所要所でディフェンスでの頑張りが効くので、そうなると、いろんなことができる。ゲーム運びの計算できます」と指揮官は言う。
また、ラポラス・ベンツロバス、村口宗羅、山本星矢、木村貴郎ら昨年から試合経験を積んだ3年生たちも確実に力を付け、東海大会で躍動。特に江﨑コーチが「コート上のコーチ。ちゃんと指示してメンバーをコントロールする」と言うゲームキャプテンの村口の存在は大きく、本人も「ガードとして流れが悪い時は自分自身もナーバスになってしまうけれど、そこでいかにみんなに声を掛けるかを意識しています」と、プレーのみならず精神面でもチームを支えていた。
「セカンドメンバーを強化したい」と、インターハイでの戦いに課題を挙げた江﨑コーチ。昨年のような“超”が付くほどの華やかさはないかもしれないが、連続得点を奪うなど、畳み掛ける強さは健在。今年の桜丘は、堅い防御と全員攻撃で全国初制覇を目指す。
写真・文=田島早苗
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インターハイ2019 特設ページ
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