2019.07.19

インターハイ女子注目選手(4)森岡奈菜未(大阪薫英)「長身ながら、外のプレーもこなす頼れる主将」

181センチと長身ながらもアウトサイドも得意とする森岡 [写真]=三上太
本格的に取材を始めたのが「仙台の奇跡」と称された2004年アテネ五輪アジア予選。その後は女子バスケをメインに中学、高校と取材のフィールドを広げて、精力的に取材活動を行っている。

7月28日から8月2日にかけて鹿児島県で行われる「令和元年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」。バスケットボールキングでは、“令和初”の高校チャンピオンを決する夏の全国大会を前に、今大会で見るべき注目選手をピックアップした。

■女子注目選手(4)森岡奈菜未(3年/大阪薫英女学院高校/大阪府)

 181センチの森岡奈菜未は3ポイントシュートも打てて、ドライブもできるパワーフォワード。相手のビッグマンがディフェンスにつけば、アウトサイドに引っ張り出して、スピードのミスマッチを突くことができる。もちろんインサイドでのプレーにも長けていて、パワーこそまだまだ発展途上だが、高さだけに頼らず、フェイドアウェイ気味に打つショットなどテクニックもある。

 しかし、その「アウトサイドができる」という意識が強くなりすぎて、インサイドで高さを活かす意識が薄まり、苦杯を舐めさせられたのがインターハイの大阪府予選だった。決勝戦で大阪桐蔭に敗れたのである。近畿大会ではその反省を糧に、インサイドにも積極的に飛び込んでいくという本来の姿を取り戻し、大阪桐蔭に借りを返した。昨年のウインターカップ準優勝時のスタメンであり、今年はキャプテンにも就任している。

「『キャプテンのカラーがチームの色になる』を言われているので、チームをどう引っ張っていくかが課題です。昨年は北川(聖/現大阪人間科学大学1年)さんがいたので安心してプレーするだけでよかった。でも今年は自分がまだそれができていない。下級生たちにも助けてもらいながら、しっかりまとめていきたいです」

 自身に目を向けても、インターハイまでの課題は多いと認める。シュートの確率を含めたプレーの精度をどこまで上げられるか。

「自分が起点になって、インサイドを中心にプレーして、リバウンドなどでもチームを引っ張っていきたい」

 森岡がインサイドとアウトサイドをバランスよく使い分けることができれば、先輩たちの冬に続く夏のファイナリストになるチャンスも十分にある。

写真・文=三上太

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