2019.07.31

大阪薫英が競り勝ちインターハイ4強、精華女子は最終Qで失速し大会を去る

ベスト4に駒を進めた大阪薫英 [写真]=兼子慎一郎
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 7月28日に幕が開けた「令和元年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」は、31日の大会4日目から男女両チームがサンアリーナせんだいに集結。女子準々決勝では、大阪薫英女学院高校(大阪府)と精華女子高校(福岡県)がベスト4をかけて激突した。

 第1クォーター、まず先手を取ったのは精華女子。しかし、高さで上回る大阪薫英も徐々に追いあげて、1点リードで最初の10分間を終えた。次の10分間も終始接戦が続いたが、同クォーターでも17-16で大阪薫英が制し、34-32で試合を折り返した。

 第3クォーターは、序盤で大阪薫英が43-37と一步抜けだすことに成功。対する精華女子は、引き離されそうになっても高木愛華(2年)、樋口鈴乃(3年)の得点でついていく。終盤には高木のバスケットカウント、三浦舞華(3年)の連続得点が決まって同クォーター終了時点で52-52の同点とした。

 最終クォーター、大阪薫英は開始2分15秒に塩谷心海が両チームを通じて初得点を記録すると、そこから福田希望、森岡奈菜未(いずれも3年)が続いて10-0のランに成功。約5分間ノーゴールが続いた精華女子はタイムアウトを挟み、大上晴司コーチが「チームでシュートを打ちなさい。守られていても樋口、三浦のシュートで終わるように」と指示を出す。必死にゴールへアタックして立て直しを図ったが、なかなかシュートが決まらず点差を縮められない。

 試合終了残り59秒、大阪薫英は2年生の中村真湖が勝利を大きく手繰り寄せる3ポイントをマークして9点差。そのまま精華女子を振りきり、最終スコア70-58で競り勝った。

精華女子は、目標のベスト4には一歩届かず [写真]=兼子慎一郎

 惜しくも目標に掲げていたベスト4を逃した精華女子。試合後、大上晴司コーチは「プランとしては最初に先行したかったんですけど、前半を終わってリードされていたのでそこが少し想像していたのと違いました」とコメントし、相手をこう称えた。

「薫英さんは中だけでなく、外から点の取れる選手は3ポイントしっかり決めますし、無理のないチームシュートを打っていました。訓練されているなと思いましたし、質が高かったです」

 昨年のインターハイでは初戦敗退となったが、2019年のインターハイは韮崎高校(山梨県)、鵬学園高校(石川県)との戦いを制し、ベスト8で終えた。「負けたことは悔しいですけど、鍛え抜かれた素晴らしいチームと試合ができました。まだうちのチームが出し切ってない潜在能力を出す、という課題を与えてくださったことに関しては感謝しています」と指揮官は総括した。

 精華女子を退けベスト4へ駒を進めた大阪薫英は、8月1日の準決勝で岐阜女子高校(岐阜県)と対戦する。

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