2019.12.12

【ウインターカップ注目選手】山口里奈(開志国際)「全国屈指の点取り屋が高校最後の大会で大暴れ⁉」

山口はアンダーカテゴリーの日本代表として世界舞台を経験している[写真]=兼子慎一郎
中学や高校、大学などの学生バスケットをはじめ、トップリーグや日本代表と様々なカテゴリーをカバー。現場の“熱”を伝えるべく活動中。

12月23日から武蔵野の森総合スポーツプラザとエスフォルタアリーナ八王子で幕が開ける「SoftBank ウインターカップ2019 令和元年度 第72回全国高等学校バスケットボール選手権大会」。今年度から出場チームが例年の男女各50チームから60チームに拡大し、頂点までの道のりは一層険しくなった。そんな高校バスケット界最高峰の大会を前に、バスケットボールキングでは今大会で注目すべき選手を紹介していく。

■ウインターカップ女子注目選手(5)山口里奈(3年/開志国際高校/新潟県)

 折尾中学校(福岡県)から点取り屋として全国大会でも活躍してきた山口里奈。その能力を買われて開志国際高校に入学後も1年生から木村真唯(3年)らとともに主力を務めてきた。2年生の時には女子日本代表として「FIBA女子U17ワールドカップ2018」にも出場(7位)。国内外問わず、着実にキャリアを重ねてきた。

 そして3年生となった今年は、6月に行われた北信越のナンバーワンを決める「令和元年度北信越高等学校体育大会バスケットボール競技会兼第58回北信越高等学校バスケットボール選手権大会」にて2年ぶりの優勝。終盤までもつれる展開の中、大事な場面での山口の得点が光った。

 しかし、北信越大会での勢いを持って臨んだインターハイでは3回戦で大阪桐蔭高校(大阪府)の前に敗退。前半こそ6点のリードを奪ったものの、大阪桐蔭のゾーンディフェンスに攻めあぐねると、後半に流れをつかんだ大阪桐蔭に残り52秒で逆転を許してしまったのだ。

 この試合で山口は9得点。終盤のシュートチャンスもものにできず、チームを勝利に導くことはできなかった。

持ち前の得点力でチームを勝利へ導けるか[写真]=兼子慎一郎

 悔しさばかりが残ったインターハイ。それだけに、山口にとっては高校最後の全国大会となるウインターカップで大暴れしたいところ。得意とするミドルシュートを中心にドライブや3ポイントシュートなど多彩な攻めで相手を翻弄できるか。「声を出すタイプではないのでプレーで引っ張っていく」と自らが言うように試合中は黙々と役割に徹するエースは、その背中でチームを高みへと押し上げる。

文=田島早苗

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