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2月15、16日に開催された「第33回東海高等学校新人大会」。男子は中部大学第一高校(愛知県)が2年ぶりに大会を制したが、その中部大学第一は、準決勝では富田高校(岐阜県)に逆転勝ち。決勝でも美濃加茂高校(岐阜県)に72―70での辛勝と、厳しい戦いを勝ち抜いての優勝となった。
「(昨年の)ウインターカップで市船橋高校(千葉県)に負けてしまい(2回戦)、その時は良い終わり方ができませんでした。
そこから毎日みんなでコミュニケーションを取りながら練習を頑張ってきて、今回こういった結果になったのはウインターカップを終えてからの過ごし方が間違いではなかったのかなと思います」と大会を振り返ったのは中部大学第一の福田健人。
1年生の福田は、徳島県の石井中学校時代から全国中学校バスケットボール大会(全中)やジュニアオールスターなど全国レベルで活躍してきた選手。その高いポテンシャルを買われて中部大学第一高校に入学後も、1年生ながらインターハイやウインターカップなどでスターターを担ってきた。
193センチのオールラウンダーで、特に柔らかいシュートタッチから放たれる外角シュートが最大の武器となる。だが今は、「自分には3ポイントシュートしかなくて、3ポイントシュートが入らなければ、もう何もないという感じでした。3ポイントシュートが入らなくなった時に2点を取りに行くプレーを練習しています」と言うように、ドライブなどのスキルアップに取り組んでいる。
その成果を東海新人大会でもいかんなく発揮。常田健コーチも「福田はドライブを練習をたくさんしてきましたが、そういったあたりの良さが今大会では出せたと思います」と及第点を与えた。
4月からは2年生となり、主軸としてさらに責任も増す。「試合では先輩にももっと声を掛けて引っ張っていきたいと思っています」と、中部大学第一が誇るポイントゲッターは、昨年以上の飛躍を誓った。
写真・文=田島早苗