2020.03.09

泥臭いプレーを持ち味に桜花学園の主軸として名乗りを上げた佐藤多伽子

175センチでオールラウンダーの桜花学園・佐藤[写真]=バスケットボールキング
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 昨年のインターハイとウインターカップで優勝を飾った桜花学園高校(愛知県)。その時のスターターである江村優有、前田芽衣、オコンクウォ・スーザン・アマカの3人が新チームでも残るため、今年も高校女子界をけん引する存在だ。
 
 実際、2月15、16日の期間で行われた「第33回東海高等学校新人大会」でも優勝。岐阜女子高校(岐阜県)との決勝は大接戦となったが、最後は勝負強さを発揮して4年ぶりに大会を制した。

 新生・桜花学園は、もちろん、先に挙げた3人が大黒柱の役割を担う。加えて、今年の活躍に期待が高まるのが佐藤多伽子だ。

 佐藤は、中学時代から全国中学校大会やジュニアオールスターなど全国大会で高い得点力を発揮してきたポイントゲッター。新チームでは3番ポジションを担い、東海新人大会には全3試合をスターターとして出場した。

「(同じ3番ポジションの)平下愛佳さん(3年生)のように得点力があるわけではないので、リバウンドやブレイクで走ることなどを意識して、そこから点を取るようにしていました」と言うように、大会ではリバウンドやルーズボールなどで貢献。加えて、試合では常に先頭を走り、そこから確実にシュートを決めていった。

 東海新人大会を終え、「昨年はこの大会に平下さんたち3年生と一緒に出たのですが、何も出来ませんでした。だから今回は、絶対に勝って、3年生への感謝を込めて、優勝して恩返ししようと思っていました」と佐藤は振り返る。

 また、「大会では3ポイントシュートが決まらなかったので、そこが課題です。もっとシュートを打ち込んで、決められるようにしていきたいです」とも語った。

桜花学園の佐藤は、2月開催の東海新人大会・決勝戦では残り16秒で決定打となるドライブからのシュートを決めた[写真]=バスケットボールキング

 オフェンス力に加えて泥臭いプレーでチームを盛り立てる成長著しいオールラウンダー。「昨年のように3冠を取りたいので、3冠を目指して頑張っていきたいです。(主力に)3年生が多いので、今以上にコミュニケーションも取っていきたいです」と目を輝かせた。

写真・文=田島早苗

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