2022.12.23

4Qに19点差を跳ね返した佐賀清和「点差が離れても絶対勝つという気持ちを持っていた」

第4クォーターに見事な逆転劇を演じた佐賀清和[写真]=バスケットボールキング
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 12月23日、「SoftBank ウインターカップ2022 令和4年度 第75回全国高等学校バスケットボール選手権大会」がついに開幕。女子1回戦で佐賀清和高校(佐賀県)が県立津幡高校(石川県)と対戦した。

 6年ぶり26回目のウインターカップ出場となった佐賀清和は、第1クォーターを16-21で終えると、続く第2クォーターと第3クォーターでそれぞれ9得点と失速し、34-47で最後の10分間を迎えた。第4クォーター残り7分36秒には19点のビハインドを背負ったが、それでも佐賀清和の心が折れることはなかった。

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 苦しい展開から、中澤希汐の3ポイントシュートなどが決まり、約2分間で10-0のランを作ると、この試合で16得点7リバウンドとチームをけん引した彌永光那が、第4クォーターだけで11得点と奮起。ジリジリと点差を詰め、試合残り1分12秒にはその彌永の3ポイントで逆転に成功した。

 その後、この試合で31得点10リバウンドと気を吐いた橋本悠杏の得点で再び県立津幡にリードされるも、残り19秒に坂井彩乃の長距離砲が決まって佐賀清和が再逆転。終了間際には井上凜美のダメ押しの得点も決まり、67-63で佐賀清和が大逆転勝利を飾った。

終盤の勝負所で3年生の彌永や坂井の3ポイントが決まり接戦を制した[写真]=バスケットボールキング

「点数が離れたときには、雰囲気がシーンと静かになってしまったんですけど、まだまだ巻き返せると全員で声を掛け合いながら後半を戦いました」

 そう語るキャプテンの中澤は、「負けたらもう終わりだったので、自分たちの代で初めて行けたウインターカップでは、どれだけ点差が離れても絶対勝つという気持ちを持っていました。負けるとは思わず、絶対勝てると思って最後までルーズボールなどを全力で取りに行きました」と劣勢だった試合中の心境を明かした。中澤の力強い言葉のとおり、佐賀清和は第4クォーターで息を吹き返し、33-16と相手を圧倒。見事な逆転劇を演じた。

 2回戦では留学生のいる慶誠高校(熊本県)との九州対決に臨むが、「自分たちはそこまで身長が足りない分、センターが守ってくれるのはもちろん、周りの選手たちもカバーし合って戦おうと思っています」とコメント。さらに、中澤は「今日のガツガツしたプレーを明日も続けたいです。相手が強いのは分かっているので、それでも全員で走るバスケットをして食らいついていこうと思います」とさらなる躍進に向けて意気込んだ。