Bリーグ公認応援番組
『B MY HERO!』
日本航空高校北海道(北海道)にとって初めての全国大会は3回戦敗退という結果で幕を閉じた。
「令和5年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」初戦で全国常連の県立足羽高校(福井県)を下し、2回戦で県立山形中央高校(山形県)を相手に21点差の快勝。7月27日、北海きたえーるで千葉経済大学附属高校(千葉県)との3回戦を迎えた。
日本航空北海道は関東1位の千葉経済大附属を相手に、第1クォーターから追いかける展開を強いられた。世代別ドイツ代表経験を持ち、得点面でチームをけん引した庵原有紗が20-25で終えた第1クォーターだけで3ファウル。続く第2クォーターで点差を離されると、最終スコア70-89で敗れた。
矢倉直親コーチは「本当に強いなと。全然歯が立たなかったです」と率直な思いを吐露。ただ、試合前に選手たちへ声を掛けた「ここまでこれたのだから、楽しんでプレーしよう」との言葉どおり、点差を離されても選手、ベンチ、応援席が一体となって、試合終了のブザーが鳴るまで全国の舞台を堪能した。
創部1年目の“1年生軍団”を指揮する矢倉コーチは、初の全国大会を終えてこう振り返った。
「メンタル面ではあまり緊張していなかったです。やってやるぞという気持ちを持っていたので、私が思っていた以上に頑張っていたのかなと。普段の練習や試合以上に気持ちが入っていたのは良かったです。フィジカル面でまだまだ。中学校から入学したばかりの子たちですから。正直、足は速くないし、スタミナもないし、パワーもない。ただ、よくここまでやれたというのが正直な感想です。早くトレーニングしたいです」
前半の16得点を含む24得点を挙げた庵原は、45-66で迎えた第3クォーター残り53.1秒に無念のファウルアウト。「すごく悔しかったです。最後のファウルはすごく無駄でした」。マッチアップした角陽菜多に対し、試合前は「どちらが先にファウルトラブルにするか」(矢倉コーチ)という狙いもあったが、「私はまだ体作りができていません。4番(角陽)に負けていましたけど、ゴール下でリバウンドやシュートを頑張ろうと思っていました」と話した。
キャプテンの西川葵は「スタミナとフィジカル面」を課題に挙げ、「ディフェンスからの速攻はすごくできていたので、チーム全員が徹底できるようにしたいです。あとはリバウンドを取れるところで取らないと、相手の得点につながってしまいます。逆にこちらが取れている時は自分たちのペースをつかめていました」とも口にした。
全国の舞台で3試合を経験できたことは、若いチームにとって大きな自信になっただろう。指揮官は長期的な目標を含めて、「やはりウインターカップにはどうしても出たいです。今回は3回戦で負けてしまったので、やっぱりその上の4回戦までいきたいと思います。年々ステップアップしていけば、目指すは一番上。2年後には(そこを)狙えるようなチームを作りたいと思います」とコメントした。