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『B MY HERO!』
9月9日に開幕した「U18日清食品トップリーグ2023」。このトップリーグに今年初参戦の千葉経済大学附属高校(千葉県)は、初戦でインターハイ覇者の京都精華学園高校(京都府)と対戦した。しかし試合は、第2クォーターで大きく離されると、終盤の追い上げも届かず87ー114で敗戦。続く9月23日の試合では、岐阜女子高校(岐阜県)を相手に積極的に攻めたものの、前半で付いた差を詰めることができずに73ー90で敗れた。
ここまでの成績は2連敗だが、「最初に京都精華さんと対戦して、(相手のセンターである)ディマロ ジェシカ選手に48点を取られてしまいましたが、『次はインサイドをどうやって守ろうか』という課題を持って岐阜女子さんの試合に臨むことができました。そこに関しては少し練習の成果が現れたと思いますし、そういったことがリーグ戦の良さだと感じています。トップレベルのチームと試合をさせていただくなかでいろいろなことにトライができるのは貴重でありがたい経験です」と、指揮を執る池端直樹コーチは言う。
確かに、インサイド一つとっても大型選手との対戦は、千葉県内や関東大会ではほとんどないため、「とてもいい経験」(池端コーチ)といえる。
そのインサイドで軸となるのが177センチのポイントゲッター・角陽菜多(3年)で、池端コーチは、「彼女はペリーメーターのシュートが上手で、普段はそのシュートを打てるのだけれど、それが(トップリーグでは)簡単には打てなくなる。そういったときに、パワードライブに行くなど果敢にチャレンジをしていました。そこでのミスはあったけれど、(今後に)つながっていくものだと思います」と、角の2試合での戦いぶりを評する。
対して角も、「ブロックされることもあるし、シュートの判断などもまだまだといったところはあるのですが、留学生センターとの対戦ではスピードのミスマッチなどで、ちょっとしたズレを作ることができるかなと思います」と、課題とともに手応えも感じているようだ。
自身の役割を「点を取ることと、相手の大きい選手を止めること」と語る角は、チームについても「ブレイクを持ち味としてるので、日頃の走る練習を生かすためにも、まずは全員でブレイクを狙っていくこと。そこは全国でも通用しているところだと思っているので、さらにチーム全体でチャレンジしていきたいです」という。
今年はガードの坂口彩花(3年)とともにチームを引っ張る存在。千葉経済大学附属の大黒柱は、「自分ができることを常に挑戦するという気持ちを持って試合に臨んでいます」と、トップリーグを戦いながら、さらなるレベルアップを図っていく。
取材・文=田島早苗