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4年ぶりの出場を果たした今年のインターハイで、東山高校(京都府)は準優勝の成績を収めた。
藤枝明誠高校(静岡県)、福岡第一高校(福岡県)などを倒して決勝の舞台へ駒を進めたが、最終決戦では日本航空高校(山梨県)に60-76で敗戦。初の日本一をかけた大一番で、自慢の攻撃力が影を潜めた。
チームキャプテンとして今年の東山を引っ張る小泉広翔(3年)は「東山の強みであるオフェンスを発揮できなかったです」と夏の決勝を悔やんだが、こう続けた。「チームとしてはその課題をもう一回突き詰めて、この悔しさをこれからどう生かすのかという話をしました。でも、気持ちの切り替えはすぐにできたので良かったと思っています」。
3人のスコアラーの脇を固める3年生たちも見逃せない。小泉、飯田流生、十川虎之介は主にディフェンスで存在感を示し、ポイントガードの伊計叶貴は抜群のスピードを生かして攻守を活性化。セカンドユニットとしてチームを支える彼らがいることで、守備で我慢できることも今年の強みと言える。トーナメントの頂点に近づけば近づくほど、ナトゥリ オンケン べナミネ(3年)とカンダ マビカ サロモン(1年)のパフォーマンスも大きな鍵を握るだろう。
チームはインターハイに続き、初参戦となった『U18日清食品トップリーグ2023』でも準優勝。「2位が続いているので、最後は気持ちよく1位で終わりたい」(小泉)。2021年以来の出場となるウインターカップで、夏の悔し涙を、うれし涙に変えられるか。
取材・文=小沼克年