「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」には4人のWリーグアーリーエントリー選手が出場する。京都精華学園高校（京都府）の堀内桜花（シャンソン化粧品シャンソンVマジック）、ディマロ ジェシカ ワリエビモ エレ（トヨタ紡織サンシャインラビッツ）、岐阜女子高校（岐阜県）の榎本麻那、そして安城学園高校（愛知県）の村田優希（ともに三菱電機コアラーズ）だ。

　女子は東京体育館で行われた大会2日目の12月24日からシード校が登場した。安城学園は優勝候補の一角に挙げられる大阪薫英女学院高等学校（大阪府）と対戦。第1クォーターから後手に回り、最終スコア81－111と大差で敗れた。

　村田は第2クォーター残り4分36秒に交代でコートから退くと、その後の大半をベンチで過ごした。出場時間は16分37秒。Wリーグに入る彼女のプレータイムが限られたのはケガの影響だ。

　左膝にはテーピングが巻かれ、それを覆うようにサポーターが着用されていた。村田が明かす。

「内側はゴールデンウィーク、外側は愛知県予選の頃にケガをしてしまって。どちらも靭帯損傷です。高校生活最後なので、（ケガをしたあとも）自分が頑張らなければいけない気持ちでした。頑張ってきたとは思うんですけど……」

ベンチからチームメートを鼓舞 [写真]＝伊藤大允

　34分11秒出場した鵬学園高校（石川県）との1回戦で「膝の下側」も負傷したといい、「痛みはあったのですが、『大丈夫』だと言っていました。（多く）出してもらえず悔しいです」。満身創痍な状態で大阪薫英女学院戦に臨んだものの、高校生活最後のウインターカップは2回戦敗退という結果に終わった。

　地元秋田を離れ、安城学園で過ごした高校3年間について「技術面での成長はもちろん、気持ちの保ち方など精神面でも成長できました」と回顧。Wリーグでは3番ポジションでの起用も想定されているようで、「覚えることが多いと思います。コート内外でしっかりと頑張って、応援される選手になることが目標です」と意気込んだ。