2023.12.25

日本航空の“ジェリー”が初戦から大暴れ…福岡主将も称える「いい流れを持ってきてくれた」

日本航空のキャプテンを務める福岡[写真]=兼子愼一郎
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 12月25日、「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の男子2回戦が行われ、夏のインターハイを制した日本航空高校(山梨県)が98-78で高岡第一高校(富山県)に勝利し、初戦を突破した。

 夏冬連覇を目指す日本航空は、第1クォーターから30-16と好スタートをきったかと思われたが、ターンオーバーがかさんだ第2クォーターを18-28と落とし、最大16点リードが消滅しかかるなどペースダウン。それでも、後半は今大会注目のオルワペルミ ジェラマイアが豪快なダンクシュートを叩き込むなど王者の貫禄を示し圧倒。ジェラマイアをはじめ5選手が2桁得点をマークして白星を飾った。

 試合後、取材に応じた福岡恭輔キャプテンは「気持ちの部分もありますし、いま課題としているマンツーの練習も兼ねてプレーしていたんですけど、それをうまく発揮できなかった。自分たちのミスで相手に流れを渡してしまった」と、不本意な試合運びとなってしまった前半を振り返りつつ、ハーフタイムに「ディフェンスの修正を先生と話しあった」といい、コートに立つ選手間のコミュニケーションも活性化。「後半はいい流れができたと思う」と頷いた。

 特に日本航空で圧巻のプレーを披露したのが、身長200センチの“ジェリー”ことジェラマイアだ。初戦から37分のプレータイムで33得点31リバウンド2アシスト2ブロックと驚異的なスタッツをマーク。1学年上の福岡も「エンジンかかるのが遅かったかなとも思うんですけど、いつも通りダンクを決めて会場も盛り上がりましたし、いい流れを持ってきてくれました。心強いです」と、改めてその存在感の大きさを口にした。

 また、福岡にとっては、この一戦がウインターカップデビューの一戦となったが、「緊張というよりも楽しみな気持ちの方が大きかった」といい、試合開始1分の初得点からフィールドゴール5本中4本成功の13得点。「チャレンジしていこうという気持ちがあった。最初の入りからシュートを決められたので、個人的にはいい流れでプレーできたと思います」と上々の一歩目を踏み出した。

 26日の3回戦は県立広島皆実高校(広島県)との大激戦を勝ち上がってきた新田高校(愛媛県)との対戦。チームを束ねる福岡は「課題を修正しながら、また次の試合にいい流れでいけるように頑張っていきたいです」と一戦必勝を誓った。