Bリーグ公認応援番組
『B MY HERO!』
東海大学付属福岡高校(福岡県)は過去2年のウインターカップだけでなく、2022年のインハーハイでも4強入り。近年メキメキと頭角を現している躍進校で、今夏のインターハイでも3位の成績を収めた。
しかし今大会は、夏に続いて県予選で2位に甘んじたことで厳しい山に入った。1回戦の相手は日本航空高校北海道(北海道)。創部2年目ながら北海道1位で出場を決めたチームだ。初戦を勝ち進むと、待ち受けるのは第2シードの優勝候補・岐阜女子高校(岐阜県)。今夏のインターハイ準決勝では1点差で敗れた相手でもあり、東海大福岡はいきなり正念場を迎える。
チームのモットーは『感謝こそ原点』。コートでは40分を通して粘り強いディフェンスを徹底し、球際の強さにも自信を持つ。今年は主力を務める3年生がセンターのチャラウ アミのみと下級生がメイン。しかし、オフェンスの要となる浜口ゆず、東口紅愛の2年生コンビも昨年のウインターカップで多くのプレータイムを得た。2人が前回大会より強い責任感を持ってチームをけん引できるかどうかも大きなカギとなるだろう。
指揮官は2年生エースの浜口についても「すごく成長を感じる」と評価。一方で、「相手に厳しくマークされるようになりました」と明かし、「相手のディフェンスに対してどうアジャストしていくかがまだ足りないです。彼女を生かすために周りの4人もしっかりと考えなければいけないので、そこはウインターカップに向けて修正していきたいです」と本戦までのポイントに挙げた。
「どうしてもまだ相手の気迫に負けてリングに向かえない時間帯があるので、私も戦術的な部分をもう少し整理する必要があると思っています。けれど、しっかりとチーム力は根付いてきていますので、昨年同様に戦えるチームになるのではないかと思っています」
チームとしてはまだまだ改善の余地があるが、宮﨑コーチはそう自信をのぞかせる。若いチームは伸び代や爆発力を秘めているため、東海大福岡が上位進出する可能性は十分にあるだろう。
文=小沼克年