2024.01.08

高校に続き中学も全国大会2冠…京都精華・山本C「選手たちを誇りに思います」

抱き合う京都精華学園中の松井と高山[写真]=バスケットボールキング
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 1月8日、中学年代の日本一を決める『京王 Jr.ウインターカップ2023-24 2023年度 第4回全国U15バスケットボール選手権大会』の決勝が行われ、京都精華学園中学校(京都府)が82-61で相模女子大学中学部(神奈川県/JBA推薦)に勝利。夏の全中に続き、全国大会2冠を達成した。

 中体連所属のいわゆる“部活チーム”に加え、街クラブ、Bリーグユースも参戦する今大会。2回戦から登場した京都精華は、ボンズ茨城(茨城県)、J,sphere(愛知県)、たんぽぽバスケットボールクラブ(埼玉県)、四日市メリノール学院(三重県)に大勝し、“京都精華CLUB”として出場した昨年も含め4年連続で決勝に駒を進めた。

 悲願の初優勝を目指して挑んだ決勝では、身長187センチのンガルラ ムクナ リヤが27得点24リバウンドとインサイドで存在感を示しつつ、高山留里那と松居ことほ(いずれも3年生)も外から仕掛けて2桁得点をマーク。第1クォーターから24-10と主導権を握り、後半は相模女子の反撃にあいながらも大量リードを守り抜いた。

 京都精華学園は高校女子が昨年末に行われたウインターカップで優勝し、夏のインターハイも含め2年連続の高校2冠を達成したばかり。中高女子バスケ部の指揮を執る山本綱義コーチは、「夏の全中優勝、それ以上に強いチームが集まるジュニアウインターカップで2冠が達成できるかどうかという不安がありました。お姉さんである高校が2冠を達成したので、『あんたたちも頑張りや』という目に見えないプレッシャーが彼女たちにもあったと思います。こうして優勝という結果を出せたことは、本当にみなさんの応援と叱咤激励のおかげだと、あらためて感謝したいと思っております」と、試合後の場内インタビューで語った。

 また、2年連続の夏冬連覇を果たした高校とも比較し、「高校生はスター軍団ですが、中学生は地道にコツコツと、自分たちの力を持ち寄ってチームの力を大きくしようとしているチーム。本当に我慢をしてきたチームだと思いますので、私も選手たちを誇りに思っています」と、その奮闘ぶりを称えた。

 大会ベスト5に選出された石井日菜、高山も含め、中学3年生たちは今春に卒業するが、いずれも京都精華高校に進学予定。山本コーチは「全員が高校に上がってきてくれますので、また成長してくれると思う」と愛弟子たちのステップアップに期待した。