2024.04.19

富永啓生がネブラスカ州の親善大使に就任…州知事から任命「提督と呼ぶよ」日米の故郷つなぐ架け橋に

日本とネブラスカをつなぐアンバサダーになった富永啓生[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

 4月19日、ネブラスカ大学富永啓生が、ネブラスカ州の「駐日親善大使」に任命されたことが発表された。

 同日にネブラスカ大学バスケットボールチームが、公式SNSを通じて「富永啓生ネブラスカ州親善大使を紹介します」と36秒の動画を投稿。

 動画には、ネブラスカ州のジム・ピレン知事と富永が面会している様子が収められ、ピレン知事が富永の親善大使就任を宣言。「私にはあなたをネブラスカ州の偉大な海軍の“提督”にする力があります。これからは“提督”と呼びますよ、ケイセイ」と、和やかなやりとりで笑いが沸き起こる一幕もあった。

 愛知県出身で今年2月に23歳の誕生日を迎えた富永は、188センチ81キロのガード。桜丘高校卒業後、レンジャーカレッジを経て2021年にネブラスカ大へ編入すると、2年目の昨シーズンに3ポイント成功率40.0パーセントをマーク。NBA入りへの思いを公言して迎えた大学最終年の今シーズンは、レギュラーシーズン32試合の出場で15.1得点2.3リバウンド1.4アシスト、3ポイント成功率37.6パーセントを記録し、チームをアメリカ大学バスケの“甲子園”でもあるNCAAトーナメントに導いた。

 学生キャリアを終え、「たくさんの経験ができ最高なファンの前でプレーできた3年間はとても幸せでした!これからも夢に向かって頑張ります」と、自身のInstagramアカウント(@keisei.kbz30)を通じて投稿していた富永。

 その活躍が伝えられるたびに日本でも「ネブラスカ」という地名が報道され、すでに“親善大使”の役目を担っていたとも言えるが、この度、州知事から公式に任命される異例の事態に。ネブラスカを愛し、ネブラスカに愛された男は、約1万キロ離れた日米の故郷をつなぐ架け橋となった。

富永 啓生の関連記事

男子日本代表の関連記事