2021.03.25

インカレ4連覇中の東京医療保健大・恩塚亨監督が『今のバスケット界に広めたいマインドセット発表会』を開催

東京医療保健大の指揮を執る恩塚亨監督[写真]=兼子愼一郎
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 昨年の12月に「第72回全日本大学バスケットボール選手権大会」で優勝した東京医療保健大学女子バスケット部。指揮を執る恩塚亨監督が3月24日、『今のバスケット界に広めたいマインドセット発表会~成長に繋げるマインドセットとは~』というタイトルの元、イベントを開催した。

 イベントは、マインドセットをテーマに恩塚監督のプレゼンテーション、続いて選手からは新チームで主将となる木村亜美(3年生)がプレゼンテーションを行った。

 その後、日本バスケットボール協会のスポーツパフォーマンス部会委員長佐藤晃一氏、現役のトッププレーヤーからはENEOSサンフラワーズの渡嘉敷来夢らがオンラインで参加。渡嘉敷からはポジティブ思考でいる理由などが語られた。

 イベントの終盤は恩塚監督、選手4名(﨑原成美、赤木里帆、加治屋千遥[いずれも4年]、木村亜美)、玉城耕二アシスタントコーチ、柳田尚子トレーナー、佐藤氏、渡嘉敷らが一堂に会してのトークセッション。そして最後はメディアからの質疑応答で2時間弱のイベントは幕を閉じた。

選手を代表して3年生の木村亜美がプレゼンテーションを行った[写真]=兼子愼一郎

 そもそも、この発表会に至ったのは、恩塚監督が昨季の秋のリーグ戦を境にコーチとしてのマインドを変えたことが大きい。それがその後のインカレ4連覇にもつながったことから、それを恩塚監督が多くの人に共有したいという思いがあったのだ。

 キッカケはリーグ戦の日本体育大学との試合。勝ちはしたものの、選手が楽しそうではないことに気づいたという。これは同様に木村選手も「勝ったのに喜べない、勝たないといけない義務感があった」と発表している。

 現在、恩塚監督が『コーチとしてのマインド』として重きを置いているのが「コーチも選手とともに幸せになりましょう」ということ。「選手の心のエネルギーをいっぱいにする」「選手とチームの命を輝かせる」ことも目的だと語った。

 その中でキーフレーズとなったのが“ワクワク”。

 なりたい自分を想像して選手がワクワクした気持ちになる。「ワクワクが選手やスタッフ、保護者や観客の方々と波動が広がれば。日本バスケットボール協会が掲げている『日本でバスケを元気にする』ということにもつながると思います」と恩塚監督。

 プレゼンテーションでは、他にも恩塚監督の過去の失敗談や木村選手による「なりたい姿を思い描く」「SUPER HEROのマインドを持つ」といった話など、内容は多岐にわたった。

恩塚監督らによるトークセッションの様子[写真]=兼子愼一郎

 イベントの最後には吉田亜沙美のアシスタントコーチ就任の報告もあった東京医療保健大。

 常にワクワクした気持ちを持ちながら目標達成へと向かうインカレチャンピオンの戦いは、今後もさらに注目だ。