2022.09.05
9月2日、「Wリーグ オータムカップ 2022 in 高崎」が初日を迎え、全11試合が行われた。
同時刻に最大で3コート同時に試合が行われるこの大会、初日の第2試合、中央コートにはU18女子日本代表が登場した。
初日のみの参加となったU18女子日本代表は、9月5日から「FIBA U18女子アジア選手権大会2022」(インド・バンガロールにて開催)に出場予定。大事な本番を間近に控え、Wリーグの三菱電機コアラーズに胸を借りる形となった。
試合では、序盤から三菱電機を相手に一歩も引かず。佐坂光咲(白鷗大学1年)、横山智那美(桜花学園高校3年)らの得点で食らいついていく。第1クォーターこそ15−23と8点ビハインドで終えたものの、第2クォーターでは22−22とこの10分間は同点に。8点を追いかける第3クォーターには、薮未奈海(八雲学園高校3年)の3ポイントシュートなどで一時は逆転に成功した。しかし、最後は高さ、強さ、上手さで勝る三菱電機に引き離されて77−93で試合を終えた。
試合後、「このような機会をいただくことができたのはありたがいことですし、選手にとっても出国前にゲームができるのはすごくいい機会でした」と感謝の思いを語った薮内夏美ヘッドコーチ。
さらに「準備したこと、セットプレーやチームの約束事などをどこまでトライできるかということが見たかったので、ミスするのはある程度想定していました。それと、セットプレー以外のところ。育成年代で注意しているパワースポットにどれだけ入っていけるかといったあたりも今日の(試合の)ポイントとして掲げていました」と試合のテーマも語った。
実際に試合を終えて「課題はあるものの、やろうとしていたし、やろうとしていることがしっかりと形になりつつあるなという手応えは感じているので、しっかり修正したいです」と振り返った。
今回のチームのストロングポイントを聞くと、「アジリティ。特にガード、フォワードがアジリティを持っていることがすごく強みになると思うので、それを生かすためにもスクリーンなどを(用いた動きを)起点にするなど、強みを出していけたらと考えています」という。
また試合では、「どこかのタイミングでやってみようとはコーチ陣とも事前に打ち合わせしていました」(薮内HC)というように、今年の高校バスケ界を代表する存在である横山と都野とを『2ガード』で起用する時間帯もあり、「大会でも(この起用が)多くなるかもしれないですね」と、こちらも手応え感じたよう。そのほかにもさまざまな『試し』からしっかりと収穫と課題を得ていた。
絶対的な高さこそないものの、「アジリティ、機動力を表現したいと」と語った薮内HC。
「圧倒的に高さへの対策が一番のポイントになると思います。(大会では)予選でチャイニーズ・タイペイ、インドネシア、中国と当たることになるが、まずは予選で1位通過を狙うこと。その後、休息日を挟んで、準決勝、決勝を一番いい状態にして迎えたいというのが理想の戦い方です」と、間近に迫った戦いをしっかりと見据えていた。
今回のU18女子アジア選手権では、上位4チームに来年の2023年7月15日から23日の期間でスペイン・マドリードにて開催される「FIBA U19女子バスケットボールワールドカップ2023」への出場権が与えられる。日本は、その出場権はもとより、2008年以来のアジア女王を目指す。
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