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3月12日、第18回Wリーグ・プレーオフ・ファイナル第3戦(5回戦制)が国立競技場代々木第二体育館で行われ、2連勝中のJX-ENEOSサンフラワーズがトヨタ自動車アンテロープスを75-51で破り、リーグ9連覇を達成した。
JX-ENEOSはレギュラーシーズン27戦全勝と圧倒的な強さを見せ、プレーオフに進出。8クラブにより争われるプレーオフでも、クォーターファイナルで羽田ヴィッキーズに連勝、続くセミファイナルでもデンソー アイリスを寄せつけず決勝に駒を進めた。迎えたトヨタとのファイナルでは第1戦で84-53と快勝。第2戦も苦戦を強いられながら74-63で勝利し、タイトルへ王手を掛けた。
第3戦は、キャプテンでポイントガードの吉田亜沙美を軸に攻めるJX-ENEOSが序盤戦の主導権を握る。吉田はドライブからのレイアップでチーム初得点を挙げると、続けて速攻から岡本彩也花の3ポイントをアシスト。5-0と幸先良くスタートを切ったJX-ENEOSは、その後もペースをつかみ第1ピリオドを17-5で終えた。
第2ピリオドもJX-ENEOSが優勢にゲームを進める。この10分間だけで宮澤夕貴が3ポイント1本を含む7点を挙げるなどチームに勢いを与え、宮崎早織も3ポイント2本を決めて加点。38-19と着実にリードを広げハーフタイムに突入した。
第3ピリオド開始1分28秒に、渡嘉敷来夢が接触プレーにより担架で運ばれ退場。JX-ENEOSはゴール下の大黒柱を失ったが、それでも攻撃の手を緩めず吉田や石原愛子の3ポイントなどでさらに点差を拡大。56-28で試合の4分の3が終了した。
第4ピリオドは、序盤にトヨタの大神雄子に2本の3ポイントを決められるなど59-36と差を縮められる。タイムアウトを挟んで再開後も大神にフリースロー2本、続くプレーでも3ポイントを決められ59-41。やや流れが傾きかけるも、JX-ENEOSは直後のオフェンスで宮崎が3ポイント、さらに速攻から石原がレイアップを決めて64-41とトヨタを突き放す。ここからは点の取り合いとなるオープンな展開となったが、安定した試合運びを見せたJX-ENEOSが24点差で逃げきった。
1月に行われたトーナメント戦のオールジャパンで優勝したJX-ENEOSは、レギュラーシーズンに続きプレーオフも全勝。すべてのタイトルを勝ちとるとともに、シーズン無敗の偉業も成し遂げ1年を締めくくった。
【試合結果】
JX-ENEOSサンフラワーズ 75-51 トヨタ自動車アンテロープス