Bリーグ公認応援番組
『B MY HERO!』
トヨタ自動車アンテロープスの大神雄子アシスタントコーチが、WNBAワシントン・ミスティクスと契約を結んだ町田瑠唯(富士通レッドウェーブ)にエールを送った。2008年、大神ACは日本人として萩原美樹子氏(現東京羽田ヴィッキーズヘッドコーチ)に次いで2人目となるWNBAプレーヤーとしてフェニックス・マーキュリーでプレーした経験を持つ。
大神ACは町田のアメリカ挑戦を耳にしたとき、「男子は(渡邊)雄太(トロント・ラプターズ)や(八村)塁(ワシントン・ウィザーズ)がNBAでプレーして盛り上がっていたので、うれしかったです」と表情を崩した。「大変な決断だったと思いますが、やっぱり(WNBAで)活躍してほしいし、『グッドラック』の意味を込めて、素直に応援してあげたいなと思います」と熱く語った。
大神ACと同じポイントガードの町田へのアドバイスを尋ねると「ロッカールームでどれだけ信頼関係を築けるかが大切」と即答。
「 “出川イングリッシュ”じゃないですけど、ボディランゲージを使ったりとか。自分もそうだったんですけど、1つ良いプレーをすると一気に信頼関係って築けると思うので。ルイちゃんの一番の良さ、ズレを作ってからのペイントアタックからのアシストやビジョンの広さは、海外の選手は余り持っていないので、それを発揮してWNBAのコートでも翻弄してほしいなと思います」
さらに「自分はこういう性格というか、お調子者なので、『踊れ』って言われたら踊れますし(笑)。WNBAでは日本のように相手に合わせることはしないので、そこは町田選手にも殻を破ってもらって。一皮むけて帰ってきてほしいと思います」と大神ACらしいアドバイスを送った。
とはいえ、アメリカのみならず世界から国を代表する選手がしのぎを削るのがWNBA。「昨日まで一緒に練習していたチームメートがカットされて。片付けられたロッカーを見ると、プロの厳しさを改めて感じました」と、当時語っていたほど。「もちろんそれに恐怖を感じるのではなくて、挑戦したからこそ得られるものがあり、それは挑戦する町田選手にしか感じられないことだと思います。それを日本に持ち帰ってほしいと思います」と、自身の体験も踏まえて想いを語る。
東京オリンピックでもライバルたちと切磋琢磨して代表の座をつかんだ町田。「その経験もきっと役に立つはず。どんなことにも動じないで思い切りやってほしいと思います」と、大神ACの期待はとても大きなものだった。