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4月7日に武蔵野の森総合スポーツプラザで「京王 presents Wリーグプレーオフ 2023-2024」のセミファイナル第2戦が行われ、デンソーアイリス(レギュラーシーズン2位)がENEOSサンフラワーズ(同3位)と対戦した。
第1戦に77-58で勝利したデンソーは、21-15で第1クォーターを終えると、その後も点差を徐々に広げ、59-51で最終クォーターへ。第4クォーターを9-0のランでスタートすると、最後までリードを守り抜き、デンソーが82-66で勝利を手にした。
ファイナル進出を決めたヴラディミール・ヴクサノヴィッチヘッドコーチは、「ENEOSさんは昨日よりはるかにエナジーを出してきました。ENEOSさんは素晴らしいチームなので、自分たちもいかにフィジカルを使って戦えるかというところを集中しました」と試合後の会見で語った。
さらに、「こういう試合はコーチの戦術はあまり重要ではないと思っていて、選手自身がどれだけ勝利を信じてできるか、選手たちがどういった姿勢でゲームに取り組めるかがより重要かなと思います」と語り、選手たちの奮闘を称えた。
24得点6リバウンド3アシスト3スティール2ブロックと攻防両面で躍動した赤穂ひまわりは、「これまでは相手のペースになったときにズルズルとなって、点数が離れてても追いつかれて最後に負けるという試合が多かったのですが、今は悪い流れになっても自分たちで立て直すことができるようになったのが、しっかり2つ勝ち切れた要因かなと思います」とチームとしての成長を噛み締めた。
昨シーズンのプレーオフでは、ENEOSに2連敗を喫してセミファイナル敗退となったが、今シーズンは皇后杯決勝でそのENEOSを破って初優勝を飾ると、プレーオフでも前年王者の壁を越えてファイナル進出を果たした。
今シーズンからチームに加入し、トヨタ自動車アンテロープス時代にリーグ制覇の経験も持つ馬瓜エブリンは、持ち前の明るいキャラクターや、突出した得点力だけでなく、メンタル面でもチームに大きな影響をもたらした。
「自分の経験として、プレーオフは皇后杯と違って2勝しなきゃいけないという、タフでメンタル的にもいろいろ考えることがあるんですけど、ただまずは1戦目を取ることがどれだけ大事か。そして、みんな少し苦手意識もあったと思うんですけど、自分たちが今シーズンやってきたことは絶対間違いじゃないし、チャレンジャーとしてあとちょっとのリバウンドやルーズボールを、ENEOSさんよりどれだけできるかっていうところを伝えました。そこはセミファイナルを突破できたひとつの大きな要因だと思うので、あとは自信を持って優勝に向けてこの1週間準備したいと思います」
4月13日から15日にかけて開催されるファイナル。デンソーがこの勢いのまま、二冠を達成するのか注目が集まる。