2024.04.08

ファイナル進出目前で2勝目を逃した富士通「ディフェンスを立て直さないといけない」

第1クォーターで8得点を奪い、チームに勢いをもたらした林[写真]=W LEAGUE
バスケ情報専門サイト

 4月7日に武蔵野の森総合スポーツプラザで「京王 presents Wリーグプレーオフ 2023-2024」のセミファイナル第2戦が行われ、富士通レッドウェーブ(レギュラーシーズン1位)がシャンソン化粧品シャンソンVマジック(同5位)と対戦した。

 第1戦に73-59で勝利した富士通は、試合開始から19-0と最高のスタートを切る。23-6で第1クォーターを終えたが、続く第2クォーターで35-30とシャンソンの追い上げを受けると、第4クォーター終盤に逆転を許し、最後は70-71で惜敗した。

「第1クォーターは理想的な出だしだった」と語ったBTテーブスヘッドコーチは、「少しずつシャンソンさんにオフェンスもディフェンスも、特にオフェンスリバウンドのところで自信を持ってプレーされました。第4クォーターはオフェンスの問題もあったかもしれないけど、何よりディフェンスの質が第1クォーターと全然変わって、最後までは守ることができずに逆転されました」と試合後の会見で振り返った。

 この試合ではシャンソンに計21本ものオフェンスリバウンドを奪われた(富士通は12本)。指揮官は「オフェンスよりもディフェンスの方が立て直さないといけない。21回、私たちがいいディフェンスした後に、もう一回ディフェンスをやらないといけなかった」と、この差が大きな敗因になったと言及した。

 また、林咲希も「自分たちのシュートが入らなかったときに、ディフェンスストップからのブレイクという意識が薄れちゃってて、オフェンスがうまくいかなかったときにディフェンスに頼れなかった」とコメント。さらに、「相手のタフショットを打たせた後に、リバウンドを取られた積み重ねが最終的に追いつかれた原因」とリバウンドにも触れ、チームとして敗因は明確になっているようだ。

ジリジリと点差を詰められた富士通は、最後はわずか1点差で勝利を逃した[写真]=W LEAGUE

 富士通はスターターの5人全員が2ケタ得点を挙げた一方で、ベンチメンバーが無得点に終わり、シュートアテンプトもベンチ全体で3本にとどまった。テーブスHCは「もちろんプレータイムが少ないのもある」と擁護しつつ、「ディフェンスだけじゃなく、オフェンスにも参加しなくちゃいけない」と語った。

 先発として14得点を奪った林は、「メンバーが変わったときに、チーム全体で『今行けるよ』という感覚がもうちょっとあったら良かったのかなと思います。富士通はスタートだけじゃなくてベンチメンバーもしっかり活躍できるチームだと思っているので、明日もう一回みんなでやりたいと思います」と第3戦へ向けて力を込めた。

「もう勝つだけなので、40分間でいろんな流れがあると思うんですけど、『勝ちたい』という思いを全面に出して、全員がそういう気持ちになれるように、私もしっかり声を出していきますし、全員で共通理解をしながら、いい試合をして絶対に勝ちたいと思います」(林)

 ファイナル進出をかけた運命の第3戦は、本日8日の19時からティップオフだ。