Bリーグ公認応援番組
『B MY HERO!』
4月6日に武蔵野の森総合スポーツプラザで「京王 presents Wリーグプレーオフ 2023-2024」のセミファイナル第1戦が行われ、富士通レッドウェーブ(レギュラーシーズン1位)がシャンソン化粧品シャンソンVマジック(同5位)と対戦した。
25-17で第1クォーターを終えた富士通は、その後もリードを拡大。64-48で迎えた第4クォーターでは9-11と互いに得点が伸び悩むも、最後は73-59で富士通が先勝した。
ファイナル進出に王手をかけた富士通のBTテーブスヘッドコーチは、「第3クォーターまではオフェンスがうまくいったけど、第4クォーターではいいシュートを作れたのに、もっといいシュートを探して外のボールムーブしかなく、無理なシュートやターンオーバーにつながってしまった」と試合後の会見で振り返った。
また、守備の面でも「ディフェンスでは目立つミスがあって、理想的ではなかった。(イゾジェ)ウチェのところをみんな意識しすぎたのかもしれない」と厳しいコメント。それでも、「59点しか取られていないのはすごく良かったと思う」と語ると、「第4クォーターのディフェンスストップが必要な場面では、選手たちのおかげでしっかりディフェンスリバウンドで終わり、連続でストップすることができた」と選手たちを称えた。
この試合では、セミクォーターファイナルで23得点、クォーターファイナルでも逆転3ポイントを含む15得点と活躍したシャンソンの得点源、吉田舞衣を無得点に抑え込むことに成功。主に吉田とマッチアップした内尾聡菜について記者から質問を受けた指揮官は、「シャンソン対トヨタ(自動車アンテロープス)戦を見て、吉田の3ポイントがカギになった。後半、爆発力がある選手。同じことをされないように、ディフェンスは内尾に任せました」と語った。
プレーオフの2試合でいずれも80点以上を記録していたシャンソンの得点をスローダウンさせた富士通。その要因となった内尾には、「間違いなくロックダウン(閉じ込める・封じ込む)ディフェンダーで本当にディフェンスがしつこいです。プレータイムは少し長かったね。頼みすぎたかな。でも、責任を持っていい仕事をしてくれた」と労いの言葉を送った。
「シャンソンにバンバン3ポイントを決められたら、試合の流れが急に変わってしまう」と相手を警戒するテーブスHC。第2戦でも破壊力のあるシャンソンの攻撃を抑え込めるかが、勝敗を分けるポイントになるだろう。