2019.08.23
女子日本代表の第7次強化合宿に招集された17名の選手は、9月下旬に開催される「FIBA女子アジアカップ2019」に向け、生き残りを賭けて12名の枠を争うこととなる。その中で、特にアピールしたい立場なのは三好南穂(トヨタ自動車 アンテロープス)だろう。
2016年にはリオデジャネイロオリンピックに出場し、昨シーズンはトヨタ自動車でプレーオフも含めた25試合すべてにスターター出場した実績抜群の司令塔だが、こと代表チームとなると地位は保証されていない。同じく合宿に参加しているトヨタ自動車の4名の中で、昨年の「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2018」に出場していないのは三好のみ。また、合宿メンバーのポイントガードの中でも同様に、三好以外の3名は昨年のワールドカップメンバーだ。
「トヨタから1人でも多くアジアカップに行ければいいなとは思います」と笑顔を見せる三好だが、熾烈なポジション争いに関しては昨年の悔しさをバネにしたいと意気込む。
「去年残れなかった時にコントロール、ゲームメイクが弱いと言われたので、たとえば私が交代で出ていく時に試合の流れをどう変えるかというゲームマネージメントの部分をこの合宿では意識してやっていきたいです」
その一方で三好は外角シュートに自信を持つ。リオオリンピックでもシューターの役割を期待されたように、隙あらば3ポイントを狙う本来のプレースタイルを今も見失うことなく、“1.5番ポジション”で代表チームの中に自身の存在価値を生み出そうとしている。
「同じポイントガードでも他の3人と違うのは3ポイント。求められているものが3人とは違うと思うので、常に3ポイントを狙うことは心掛けたいと思います。4月の合宿では外からシュートを打つ場面とドライブする場面を落ち着いて見極めることもできて、それはこの合宿でも継続してできればと思っています」
リオオリンピック以降は国際大会の最終メンバーに残ることができていない三好にとって、今回最後の12名に残ることは当然大きな目標となる。昨シーズンのトヨタ自動車でキャプテンを務めた自身の立ち位置も踏まえ、目標達成に向けてより一層の成長を期する三好には期待したい。
「こうやってトップレベルの選手たちと毎日練習させてもらえるので、もちろん合宿の間は代表に集中するんですけど、合間にトヨタに戻る時は代表で得たものをしっかり伝える役割がありますし、アジアカップに出られれば一回り大きくなった自分を見せられると思うので、ここでがんばらなきゃいけないなと思います」
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