2024.02.12
2月11日(現地時間)、ハンガリーのショプロンで「FIBA女子オリンピック世界最終予選(OQT)」のグループ最終戦が行われ、女子日本代表(FIBAランキング9位)がカナダ代表(同5位)と対戦した。
86-82で強豪カナダとの激戦を制した女子日本代表は、グループで2勝1敗の成績を残し、上位3チームに与えられるパリオリンピックの出場権を獲得。今夏に3大会連続6度目の出場となるオリンピックへ挑むこととなった。
この試合で8得点2リバウンド2アシスト1スティールを挙げた馬瓜ステファニー(モビスター・エストゥディアンテス/スペイン)は、「よかったですね。安心しました」と試合直後に頬を緩めた。
「正直(試合の)入りから負ける気はあまりしなかったんですけど、でも本当に自分ひとりがいけると思っていてもダメだし、それがみんなとちゃんと共有できていて、勢いが第4クォーターの最後の1秒まで止まらずにできたのが本当に大きかったと思います」
カナダ戦では前半からファウルトラブルに陥った日本。特に馬瓜や髙田真希(デンソーアイリス)といったインサイド陣にファウルがかさむ苦しい展開となったが、「この3試合はあまりシュートの調子が上がっていなかったので、ディフェンスに完全にシフトしようと思っていましたが、前半で3回ファウルしちゃったので、後半ではちゃんと審判にアジャストして、最後までリバウンドだったりに絡めたのは良かったなと思います」と自身のプレーを振り返った。
今シーズンから海外でプレーしている馬瓜は、「いつも最後はここ(試合後の取材)で『何で負けたんですか』と聞かれたときに、『気持ち』という答えが出ちゃうんですけど、今日はしっかりと最後まで気持ちを切らさずに、いくら自分のシュートが入らなくても、周りがちゃんといるっていう気持ちを持って戦えました」と自身の成長を語りつつ、「オフェンスはまた帰って頑張りますね」と得点面での復調を誓った。
また、OQTの3試合すべてに出場した川井麻衣(トヨタ自動車アンテロープス)は、「とにかく、ホッとしています」と安堵した表情を見せると、「コートに立ったときはアグレッシブなディフェンスからどんどんアタックしていこうと決めていたので、一本シュートも決められたし、ディフェンスでも貢献できて良かったです」と力強く語った。
平均約7分間のプレータイムだったが、「いつでも行ける状態でした」とベンチでの準備を怠らなかった川井。出場権を得たパリオリンピックに向けては「まだまだ成長できるチームだと思うので、私もその一員として、パリの代表メンバーを目指して、この後のリーグ戦も頑張っていきたいです」と語り、次の目標へ向けて意気込んだ。
2024.02.12
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