2024.02.19
パリ2024オリンピックへの出場権を獲得したバスケットボール女子日本代表(FIBAランキング9位)が2月13日、「FIBAオリンピック世界最終予選2024(OQT)」の開催地であるハンガリーから帰国した。
今大会、平均17得点3.7リバウンド3.7アシストをマークし大会MVPに選出された山本麻衣は、応援してくれたファンへ感謝を述べるとともに、「OQTは、自分も3x3を経験して簡単なものではないということはわかっていたので、そこはすごく覚悟を持って、チーム全員で戦い抜くことができました」と大会を総括した。
また、オリンピック出場権がかかる最終戦のカナダ代表(5位)戦では、試合時間残り40秒の場面でルーズボールを得点に繋げ、パリ五輪切符を手繰り寄せた。「宮崎(早織)選手もアタックできていたので、ゴール下までは絶対行ってくれると思っていました。その後、(馬瓜)エブリン選手か宮崎選手のシュートフィニッシュで終わるところを、自分もしっかり最後まで顔を覗かせて合わせていたので、ルーズボールにもしっかり反応できたのではないかと思います」とビッグプレーを回想した。続けて「最後のシュートは相手が大きいとわかっていたので、ヒョイって(笑)。コントロールできたのか、まぐれかわからないですけど、気持ちが繋がって入ったのですごくうれしかったです」と笑顔で話した。
日本にとっては五輪出場を決める一戦が行われたハンガリー・ショプロンの試合会場では、日本へのブーイングが絶えず響き続けた。日本が負ければ開催国のハンガリーが出場権を獲得するという状況のなか、日本vsカナダの直後に行われるハンガリー戦を見ようと早めに駆けつけていたファンが日本のプレーに反応。「ファウルトラブルが起こるたびに、本当に毎回カナダのホームかと思うくらいブーイングが起きていた」と話した山本だったが、試合後の現地メディアの取材では“ブーイングを楽しんだ”と語っていた。
その発言の真意を問われると、「出ている5人もベンチも、誰も怯むことなく全員が同じ方向を向いて『全員で、チームで戦うんだ』って思いで臨んでいました。なので、そんなブーイングなんて関係なしに『チームメートがいれば大丈夫』って思えていたので逆に楽しむことができたんじゃないかなと思います」と力強い言葉を残した。山本だけでなく、全員が口を揃えて語る“団結力と信頼”が、逆境を跳ね除けパリへの切符を掴んだ要因だったのだろう。
パリ五輪のバスケットボール競技は現地時間7月27日に開幕。同3月19日にスイスで組み合わせ抽選会が行われる。
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