2024.04.26

Bリーグを支えるファンの力と新アリーナの魅力…島田チェアマンが神戸を祝福「本当にすごい」

「島田のマイク」第182回が配信
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 4月25日、Bリーグ島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第182回が配信され、リスナーの手紙に応じながら、出張エピソードも披露した。

 2026年から始まる新トップリーグ「Bプレミア」への参入を目指すB2神戸ストークスのファンから、プレミア参入条件に関する手紙を受けると、4月20日と21日に2日連続でクラブ最多入場者数を更新し、1試合平均入場者数3000人の基準をクリアしたことを祝福。同じくBプレミア参入条件である“売上12億円”の基準についても「現時点で達成する可能性が高いと聞いています。決算が6月30日なので、最後どういう数字になるかわかりませんけど、ここまできたら売上もなんとかするでしょう。入場者数は最後の最後になんとか数字を作ったわけですから。これでBプレミアにグッと近づいたわけですよ。本当にすごくないですか!?すごいと思う」と興奮気味に振り返った。

 また、4月10日に広島へ出張し、Jリーグ・サンフレッチェ広島の新スタジアム「エディオンピースウイング広島」を視察したことを報告。その迫力と感動を振り返りながら、同クラブの仙田社長、プロ野球・広島東洋カープの松田オーナーとも面会したことを明かした。広島では異競技のトップと貴重な会話を交わしたといい、「エンターテイメントの世界も含めて、スポーツ界のみならず、いろいろなジャンルに触れることは大切だと思います」と話した。

 施設関連の話でいえば、今年リニューアルされた横浜ビー・コルセアーズのホームアリーナ「横浜BUNTAI」も4月13日に訪問。演出のクオリティに太鼓判を押しつつ、今回の最大の目的は「スイートルーム」にあったと説明。「私がホストとして、Bリーグのスポンサー様をお招きし、スイートルームを体感していただいた。今後、そういったところに投資していただく人たちが、本当にその価値があるのかと、体験会のようなものをやるのが大きな目的だった。食事をしながらバスケを見て『こういうことね』と存分に感じていただいたのではないか」と、改めて新アリーナの魅力についても語った。

試合前には横浜BUNTAIで鐘を鳴らした島田チェアマン[写真]=B.LEAGUE


 そして、この日は第174回の配信から始まった新コーナー『全国ドライバー応援プロジェクトのコーナー』で、運送業界の現状についても言及。今年4月から労働時間に関する法規制により、物流業界では運送能力の低下や、ドライバーの賃金低下などさまざまな問題が生じている。島田チェアマンは、便利な日本社会のインフラを支えてきた物流業界で働く人々への感謝も示しながら、「賃上げとある一定の値上げを許容していくようなことにつながっていけば」と、今回の法整備がプラスに転じるきっかけとなる可能性があることも指摘。

「すべてのサービスに言えることですけど、日本はやってもらって当たり前、日本人の美徳に依存してトゥーマッチなサービスを受けることを良しとしてきた。日本の美しさというのもありつつ、そこはちゃんと転嫁していくという社会になってほしいですよね」

 また、日本全国で物流業界を支えるドライバーに向けては、「事故なく頑張っていただきたいというのがまず第一」と言葉を送り、「ドライバーのリアリティがその先に伝わっていくためにも、みなさんも声を上げていってもいいんじゃないかなと。それは会社に対してではなく、世の中に対して。何も革命を起こそうというわけではなくて、こんな大変な中で頑張っていると声を上げることによって、所属している会社の価格交渉にも生きてきたりするんじゃないか」と持論を語った。

 法整備により変わるしかなくなってしまった状況と、いかに向き合い、プラスにしていくか。島田チェアマンは、これからも物流業界を支えるドライバーへの感謝とエールを送り続けていく。