2024.05.02
Bリーグの島田慎二チェアマンは4月23日、4月度の理事会に関するメディアブリーフィングに出席し、来シーズンから日本国内でプレーすることを明言したバスケットボール日本代表の渡邊雄太(NBAメンフィス・グリズリーズ)について、「世界最高峰の舞台で6年間プレーしてきたことに対する敬意を表したい。今回の決断については当然ながら歓迎したいと思っています」とコメントした。
島田チェアマンはこれまで各種SNSで積極的に発信を続けてきたが、渡邊の“Bリーグ加入宣言”については、「結構重いことだと思っている。個人的に軽くポストするようなことができなかった」と、あえて触れてこなかったと説明。「NBAで6シーズンに渡って本人が『崖っぷち』と言いながら契約を勝ち取って、命をすり減らして戦ってきているわけで。軽々しくコメントできなかったというのが本音です」と、その理由を明かし、日本人NBAプレーヤーとして奮闘してきた渡邊へ改めて敬意を示した。
また、尽誠学園高校卒業後に渡米した渡邊の挑戦を「皆さんと同じようにいちファンとして注目していた」と振り返り、昨年の『FIBAワールドカップ2023』から日本国内のバスケ熱が上がってきているなか帰国することの好影響についても言及。「Bリーグに大きな影響があることは間違いないんですけど、それ以上に彼のような人間性も素晴らしいプレーヤーはそうはいないので。子どもたちが最高峰の選手たちに触れる機会があることによって、日本人選手も子どもたちも巻き込んで成長させるというか、盛り上げてくれる存在になるんじゃないかとワクワクしています」と話した。
実際に渡邊がBリーグでプレーするイメージについて問われると、島田チェアマンは「どのチームに行くかわかってないんでね…」と笑みを浮かべつつ、「どこのチームのユニフォームを着ようが彼がBリーグの舞台でプレーしている姿を想像するだけで楽しみですよね。どういうプレーとかそういうことじゃなくて、彼が今までずっと追求して高めてきたもの、リーダーシップとか勝者のメンタリティ、ファイティングスピリッツだったり、練習への取り組み方も超一流なわけですから。私がどうこうではなく、Bリーグの選手や子どもたち、みんなにいい影響を与えてくれるのは間違いないと思うのでね。それを楽しみにしていますし、期待しています」とコメント。
「本人は日本に戻ってきて『バスケットを楽しみたい』と言っていましたけど、まだ若いですからね。第2章なのか第3章なのか、Bリーグで新たな伝説を作ってもらえたらうれしい。Bリーグとしては歓迎しますし、彼の今後のキャリアをサポートしたい」と、日本バスケ界をけん引してきた渡邊の今後にも期待を寄せた。
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