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Bリーグ公認応援番組
『B MY HERO!』
長きにわたって日本の車いすバスケ界をけん引する藤本 [写真]＝斎藤寿子
8月29日から9月1日にかけて武蔵野の森総合スポーツプラザで開催される「三菱電機 WORLD CHALLENG CUP 2019」。3回目を迎える今年、及川晋平ヘッドコーチ率いる男子日本代表は、オーストラリア、イラン、韓国と対戦する。ここでは6人の男子日本代表注目選手を紹介する。5人目は藤本怜央（宮城MAX）。
パラリンピックには、2004年アテネから4大会連続で出場し、チームの誰よりも“世界最高峰の舞台”の怖さを熟知しているベテラン。日本選手権（2018年に「天皇杯」を下賜）では5度のMVPに輝くなど、長きにわたって日本の車いすバスケットボール界をけん引してきたのがセンター藤本怜央だ。ドイツ・ブンデスリーガでは4シーズンプレーし、チームのエースとして活躍した。
ジュニア時代から香西宏昭（NO EXCUSE）とともに“2大エース”として活躍してきた藤本。昨年のMWCCでは予選こそ3試合中2試合で得点は1ケタとふるわなかったが、オーストラリアとの決勝では香西、キャプテン豊島英（宮城MAX）と並んでチーム最多タイの14得点を挙げ、初優勝に大きく貢献した。
香西宏昭とともにチームを引っ張る [写真]＝斎藤寿子
しかし、8月の世界選手権では本領を発揮することができず、得点も伸び悩んだ。それでも2カ月後のアジアパラ競技大会では、アジア最大のライバル韓国との試合では藤本らしいパワフルなプレーで立て続けにシュートを決め、チーム最多の26得点。復活の狼煙を上げた。
2019年6月のアメリカ遠征では、スペインとの3戦目ではフル出場し、香西に次ぐ得点を生み出した藤本。若手にも劣らないスタミナの高さを証明すると同時に、高さを武器とするヨーロッパとの試合でも存在感を示した。
藤本はゴール下に入るテクニックに長け、複数の相手に囲まれても、片方の車輪を上げて高さを出す「ティルティング」という技を駆使してゴールにねじ込む姿は迫力がある。さらにミドルシュートや車いすで後ろに下がりながら打つフェイダウェイシュートも得意としている。また、フリースローの確率も非常に高く、藤本のシュート力が日本の武器であることは間違いない。
文＝斎藤寿子
