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8月29日から9月1日にかけて武蔵野の森総合スポーツプラザで開催される「三菱電機 WORLD CHALLENG CUP 2019」。3回目を迎える今年、及川晋平ヘッドコーチ率いる男子日本代表は、オーストラリア、イラン、韓国と対戦する。ここでは6人の男子日本代表注目選手を紹介する。4人目は赤石竜我(埼玉ライオンズ)。
今、チームの中で最も“飛ぶ鳥を落とす勢い”で成長曲線を描いているのが、最年少18歳の赤石竜我だろう。
赤石は、鳥海連志や古澤拓也(ともにパラ神奈川スポーツクラブ)、川原凜(千葉ホークス)、岩井孝義(富山県車椅子バスケットボールクラブ)らとともに、2017年男子U23世界選手権でベスト4入りしたメンバーの一人。今やU23世代では、群を抜く存在だ。
赤石が初めて日の丸を背負ったのは、2017年1月の男子U23世界選手権アジア・オセアニア予選だ。開幕当初はベンチを温めることが多かった赤石だが、献身的に声を出し、チームのムードメーカーとして存在感を示していた。さらに少ないプレータイムながら、コートに出れば粘り強い守備が光った。
すると、その高い守備力が買われ、最終的には主力に躍進した赤石。半年後のU23世界選手権では守備の要として指揮官の期待に応えた。
そして、2018年のアジアパラ競技大会では12人のメンバー入りを果たし、及川晋平ヘッドコーチ率いる男子日本代表としてデビュー。そのアジアパラでは、持ち味のスピードと守備力を発揮。そのアグレッシブなプレーは、コーチ陣からも高い評価を得た。
守備力とスピードは、日本のトップクラスとなった赤石が目下、最大の課題としているのはシュート力だ。彼が得点に絡んでくるようになると、日本の攻撃に厚みが増すことは間違いない。
赤石にとって初出場となる今回のMWCCで、さらに成長した姿が見られることを期待したい。
文=斎藤寿子