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Bリーグ公認応援番組
『B MY HERO!』
2008年北京パラに出場した藤井 [写真]＝斎藤寿子
8月29日、30日、9月1日の3日間、武蔵野の森総合スポーツプラザで開催される「車いすバスケットボール女子日本代表国際強化試合」。オーストラリア代表と対戦する日本代表から2選手をピックアップした。1人目は藤井郁美（宮城MAX）。
キャプテンとしてエースとしてチームをけん引しているのが、藤井郁美だ。ロンドン、リオデジャネイロと2大会連続でパラリンピック出場を逃している女子日本代表において、数少ない“4年に一度の戦い”を知る一人。2008年北京パラリンピックでは4位と、メダルまであと一歩と躍進したチームの若きエースとして活躍。2020年東京パラリンピックはそれ以来の“世界最高峰の舞台”となる。
藤井の最大の武器は、高確率に決めるミドルシュートだ。相手が厳しくジャンプアップしてくる中、後方に下がりながらのフェイダウェイシュートを決めてくる。どの角度からも狙える正確さを持ち、そのシュート力は、国内では男子にも引けを取らない。
高確率のミドルシュートが持ち味 [写真]＝斎藤寿子
2017年から女子の参加が認められた日本選手権（2018年より天皇杯を下賜）では、毎年藤井のシュートがさく裂し、現在11連覇中の宮城MAXの優勝に大きく貢献している。2017年に女子では第一号となるオールスター5を受賞。2018年には決勝でフィールドゴール成功率64パーセントを誇り、チーム2番目に多い19得点を叩きだした。延長戦ではチーム最多の9得点を挙げて、チームを史上初の10連覇に導いた。今年もその活躍が認められ、3年連続でのオールスター5受賞となった。
決して口数は多くはないが、負けん気の強さは女子日本代表の中でも一、二を争う。高さではかなわないオーストラリア相手に、アウトサイドからの藤井のミドルシュートがチームを勢いづけるはずだ。
文＝斎藤寿子
