Bリーグ公認応援番組
『B MY HERO!』
ウインターカップ2018で平均39.8得点を挙げて得点王に輝いた富永啓生。桜丘高校卒業後はNJCAA(全米短期大学体育協会)1部所属のレンジャー・カレッジに留学し、本場アメリカの地で目標であるNBA入りを目指して技を磨いている。
来年2021年秋にはNCAAディビジョン1に所属するネブラスカ大学へ編入することも決まっている富永。そんな富永は、7月3日と4日にJBA公式YouTubeチャンネルで配信される特別番組に、同じくアメリカ留学中の今野紀花(ルイビル大学)とともに出演する。その番組収録に合わせて、オンラインでのメディア対応にて将来を嘱望される若武者の近況を尋ねる機会が設けられた。
アメリカで過ごして1年、周りには我が強い選手も多く練習中のケンカもよくあるというが、そうした環境で過ごすうちに富永自身も「ちょっと、『自分が自分が』という部分が出てきたと思います」とメンタルの変化があったという。
プレー面においても、プレシーズンの頃は「アメリカのルールに慣れていなかった」こともあり本領を発揮できていなかったようで、信頼感の薄さからチームメートからパスがもらえない時期もあったという。当時の状況を「パスが来ることが貴重なので、その貴重なタイミングでどれだけシュートが決められるか。1本1本のミスが命取りなので、1本1本のシュートを大事に打っていました」と振り返った富永。そうした意識も奏功してか、「シュートを決め続けることでみんなから信頼された」ようで、パスも回ってくるようになったそうだ。
そうして環境に徐々に適応していき、最終的にチームの主力に定着した富永は、3ポイントシュートの成功率では約48パーセントを記録するなど活躍した。しかし、そうした結果に対しても「チームメートがノーマークの自分にパスしてくれて、それを打つだけだったので、それくらいは入るだろうなと思ってました」と冷静に受け止めている様子。逆に「3ポイントシュートだけでは止められるので、ドライブに行ったり、得点パターンを増やしていきたい」と課題を話すなど、慢心している様子はまるでない。
それでも、その活躍によって早くもNCAAのネブラスカ大学から勧誘があったことには「驚きがあった」という。より高いレベルでの挑戦を控えて富永は「その中でスタメンを取って、チームの得点源として活躍できるように頑張りたいです。そして、NBAに行けるように頑張りたいです」と意気込みをあらわにした。
コート内外での研鑽を経て、目指す場所はNBA。現在その舞台で戦っている八村塁(ワシントン・ウィザーズ)や渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ)の試合はチェックしているようで、「日本人でもここまで戦えるんだと思って、すごく勇気づけられています」と話した。
一方でアメリカの大学で活躍している富永自身もまた、日本の高校生たちにとっては目標とする存在だ。留学を考えている後輩たちへのアドバイスを求められた富永は、「留学することは自分を磨けるチャンス、英語を勉強して頑張ってほしい」とメッセージを送った。
日本バスケットボール協会は「バスケットボールで日本を元気に」の理念のもと、日本のバスケファンへ元気を届けるコンテンツを毎週金曜日と土曜日に配信している。富永は7月3日(金)と4日(土)に配信される番組に出演予定で、アメリカ生活の様子などが写真も交えて語られる模様。また今野紀花との対談ではどのような会話を繰り広げたのか、ぜひともチェックしたいところだ。