2023.12.04

“銃撃”関与疑いも最大30年の禁固刑を回避…神童と呼ばれた有望株「コートに戻るのが楽しみ」

学生アスリート界屈指のスターだったマイキー・ウィリアムズ[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 将来、NBA入りが期待されているマイキー・ウィリアムズが最大30年の懲役刑を免れたようだ。

 ウィリアムズは今年3月、サンディエゴの自宅周辺における銃撃事件に関与した疑いが持たれていた。同選手は暴行6件、発砲1件、そして死亡または大きな身体的損傷をもたらすリスクのある脅迫2件の罪に問われており、9つの重罪が認められると最大30年の実刑判決が下される可能性があった。

 しかし、法廷で立件されたのは脅迫罪1件のみとなり、2024年8月24日に予定されている判決までにいかなる法律違反も起こさず、銃安全講習を修了し、80時間の社会奉仕活動を終えた場合、脅迫罪は軽犯罪に軽減される見込みだ。

『Overtime Elite』が投稿した映像で、法廷を後にするウィリアムズは胸を撫で下ろしている。

「全てが終わった。気分がいいよ。神に感謝している。この状況から抜け出せたことが、ただただうれしい。コートに戻れる日を楽しみにしている」

 ウィリアムズは、まだ高校生だった2021年初旬頃まで「ESPN100」をはじめとする番付で全米ナンバー1を争う実力者だった。その後は徐々にランキングを落とすものの、南カリフォルニア大学(USC)、カンザス大学、アリゾナ州立大学などカレッジの強豪から複数オファーを受け取り、最終的にペニー・ハーダウェイが監督を務めるメンフィス大学への進学を選択した。

 しかし、事件の発覚により、ウィリアムズはメンフィス・タイガースと距離を置かねばならず、施設への出入りや活動への帯同は禁止に。今回の出廷で重罪こそ免れたものの、未だチームへの復帰時期は明らかになっていない。

 ウィリアムズを担当したランディー・グロスマン弁護士は『ESPN』に対して、かつて“神童”と呼ばれた有望株が犯した罪を深く反省していると語っている。

「彼は自分の行動に対する責任を認め、あの夜、自分が下した決断を後悔しています。身の危険を感じた18歳の少年の出来事です。彼は、間違いを犯したことを理解しています。我々の目標は、マイキーをできるだけ早くコートに戻すことです」

 プーマとのNIL契約も消滅し、積み上げてきた信頼を失ったウィリアムズ。再び観衆の前でプレーするときは、罪を償い、改心した姿が見られるに違いない。

文=Meiji

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