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日本代表への溢れる思い…島田チェアマン「日本バスケがここまで成長したぞということを見せてほしい」

『島田のマイク』第195回が配信
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■ いざ世界一決定戦へ「今考えうる日本のベストメンバー」

 7月25日、Bリーグ島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第195回が配信され、パリ2024オリンピックに出場するバスケットボール日本代表への期待と思いを語った。

 男子予選ラウンドは参加する12チームが3グループに振り分けられ、グループBに入った男子日本代表(FIBAランキング26位)は7月27日にドイツ(同3位)、7月30日にフランス(同9位)、8月2日にブラジル(同12位)と対戦する。強豪揃いの試合日程だが、島田チェアマンは「改めてこう聞くと強いですよね。(グループBが)“死の組”とかではなく、全部“死の組”ですよね」と、オリンピック出場権を勝ち取った国々のレベルの高さに言及した。

 今大会に臨む男子日本代表に対して島田チェアマンは敬意を表しつつ、最後まで代表入りを目指しながら惜しくも落選してしまった選手たちへ向けた感謝の言葉も述べた。その上で「基本的にはトム・ホーバスヘッドコーチの専権事項として、このメンバーを選んでいるわけですよ。ですから、私としてはトムを信じているので、トムが選んだメンバーであれば、今考えうる日本のベストメンバーだと、ひたすら応援したいなと思っています」と、日本代表チームを飛躍させ続けるホーバスHCへの信頼を示した。

 また、日本代表でもキャプテンを務める富樫勇樹千葉ジェッツ)については、「勇樹はキャプテンとしてね、やはり渡邊雄太選手とか八村塁選手とかとも親しいですから。八村選手とか今回(ホーバスHC率いる代表チームが)初めてなんでね、やっぱり周りも“大物感”があるので少し距離感みたいなところもあったと思います。その中に入ってキャプテンとしてバランスを取ってくれていたようなところも見えてました」と、強化試合を通じて見えたチームをまとめる役割を高く評価。加えて、チーム最年少であるジェイコブス晶(ハワイ大学)の成長を喜んだり、チーム最年長である比江島慎宇都宮ブレックス)や、念願のオリンピック初出場となるテーブス海アルバルク東京)など、代表選手一人ひとりにエールを贈った。

■ 「逸材」「楽しみ」「成長している」溢れる日本代表への思い

U18当時から約2年半。ジェイコブス晶は飛躍の夏を過ごしている[写真]=B.LEAGUE , 伊藤大允

ジェイコブス晶選手はBリーグのユース(横浜ビー・コルセアーズU18)から育った選手ですから。ユース卒でオリンピックの切符をつかんでくれた第1号ですし。当時から大器だなという話はずっとしていて。それが今ここまでね、体も大きくなってこのメンバーに選ばれるというのは本当に感慨深くてうれしいですよね。強化試合を見ていても雰囲気ありますよね。まだ20歳でこれからどんどんレベルアップしていくと思う。いつかNBAに挑戦してくれる逸材なんじゃないかなと思っているので、頑張ってほしいなと思います」

河村勇輝(横浜BC)はもう本当にいい状態だと思うので、チームを引っ張ってくれると思います。ひえじ(比江島)もいいムードメーカーだし、やっぱりここぞという時はひえじがやってくれますからね。(テーブス)海ともLINEでやりとりして『おめでとう』と言って『頑張ってきます』って感じで返ってきましたけどね。彼と食事した時に『選ばれたいです』と言っていたのが数カ月前でしたけど、叶ってよかったねということで頑張ってほしいなと。八村選手はどんな感じでフィットしてくれるのかが楽しみですよね。あと渡邊雄太選手は怪我が1日も早く治ってほしいというところに尽きる。

(馬場)雄大は少し痩せちゃったかなという感じがしたので、いっぱい食べてパワフルなプレーを見せてほしいなと。ジョシュ(ホーキンソン)とか富永(啓生)選手は、もうあんな感じでガンガンやってくれればいいと思います。(渡邉)飛勇選手は川真田(紘也)選手との激しいセンター争いで選ばれたわけですから、やっぱりムードメーカーでもあり体を張ってここまで頑張ってくれて、去年のワールドカップで切符をつかむのに貢献した選手(川真田ら)の分まで、なんとしても頑張ってほしいなと思います。吉井(裕鷹)選手は強化試合を見ていても安定していましたよね。本当にディフェンスからオフェンスから、なんか安心して見ていられるような選手に成長している。ここを契機に一段、二段ステップアップしてほしい」

■ バスケファミリーの一員として期待すること

男子はベスト8、女子は金メダルを目標に掲げてパリ五輪に臨む[写真]=兼子愼一郎


 また、島田チェアマンは、東京2020オリンピックの銀メダルを上回る高い目標を掲げている女子日本代表にも言及し、予選ラウンド初戦で激突するアメリカ代表戦について「1戦目にアメリカとやることは、この同じグループに入ったというのはある意味良いことかなと思うので。勝ち進めばファイナルまで(対戦を)避けられるというところもあるので。まずはドイツとベルギーにしっかり勝って、いい結果をつかんでほしいなと思います」と、戦略的な視点でコメントした。

 最後に、島田チェアマンは「12カ国しか出られない狭き門というのは、本当に簡単に(出場権を)獲得できるものではないですよね。出場する強豪国を見た感じでもそうですし、アジア各国も強くなってきてるので、4年に1回あるオリンピックに安定的に来られるなんて保証は何もない。まずは、せっかく東京2020オリンピックとパリ2024オリンピックと2大会連続で出場したこの大事な機会、前回3連敗で終わってるので、やはり、日本バスケがここまで成長したぞということを見せてほしい」と、今大会の成果に並々ならぬ期待を寄せた。また「何よりも、このスペシャルな経験をできる12名は、悔いのないようにね。そして、怪我のないようにベストを尽くしてほしいなと思います」と、4年に一度の祭典が各々にとっても最高のものとなるよう激励した。

 今回のエピソードでは、オリンピック現地観戦を予定している島田チェアマンのパリからの収録予告の他、全国ドライバー応援プロジェクトの一環としてトラックドライバーの仕事の魅力や研修制度について紹介し、社会インフラを支える重要な職業としての認識を広げる取り組みを行っていることについて語った。

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