2024.06.11

B王者の広島はBCLアジア3連勝ならず…元NBAプレーヤーに苦戦し初黒星

BCLアジア初黒星を喫した広島。2勝1敗で他会場の結果を待つことに[写真]=fiba.basketball
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 6月11日、FIBA主催のアジア最強クラブを決める大会『バスケットボールチャンピオンズリーグアジア(BCLアジア)』のグループラウンド第3戦が行われ、広島ドラゴンフライズ(日本/Bリーグ優勝)が81-94でシャーダリ・ゴルガーン(イラン/西アジアスーパーリーグ準優勝)に敗戦。決勝トーナメント進出の行方は、明日開催される他カードの結果を待つことになった。

 3連戦というタフなスケジュールでグループラウンド最終戦に臨んだ広島は、3日連続で中村拓人山崎稜、三谷桂司郎、ドウェイン・エバンスケリー・ブラックシアー・ジュニアの5名をスターターに起用。

 試合立ち上がりは相手に主導権を握られる立ち上がりだったが、BリーグチャンピオンシップMVPに輝いた山崎稜が左コーナー、右コーナー、トップから3ポイントを沈め逆転。さらに今大会絶好調の上澤俊喜も長距離砲で続くなど徐々に歯車が噛み合い始め、6点リードの23-17で最初の10分を終えた。

 続く第2クォーターは、元NBAインディアナ・ペイサーズのジョー・ヤングに立て続けにスコアされ一時逆転を許したものの、エバンスを中心にペースを挙げて再逆転。46-45と辛うじてリードを保ち試合を折り返した。

 ハーフタイム明けの第3クォーターは先手を許し、追いかける時間帯が続く中、エバンスが得点を重ねる我慢の展開。過去2試合好調だった3ポイントが止まる一方で、ヤングに長距離砲を連発され、66-74と8点ビハインドで最後の10分へ。

 勝負の第4クォーターも先手を取られた広島は、なかなかオフェンスのリズムが作れず、開始3分半でこの試合最大となる14点差まで突き放され苦戦。三谷が強烈なブロックでチームを救うなど見せ場も作ったが、最後はビハインドを弾き返せず81-94で敗れた。

 広島はエバンスがチーム最多29得点8リバウンド、ブラックシアーも22得点8リバウンド、山崎が3ポイント4本を含む16得点と奮闘したが、元NBAプレーヤーのヤングに3ポイント6本を含む34得点を許し敗戦。過去2戦、チーム全体で成功率50パーセント(33/66本)を誇っていた3ポイントは、成功率25.8パーセント(8/31本)に留まった。

 この試合の結果、グループBはゴルガーンと広島を含む3チームが2勝1敗で並ぶ可能性もある混戦模様に。明日12日に行われるペリタ・ジャヤ(インドネシア/予選勝者)vs釜山KCCイージス(韓国/KBL優勝)の試合結果をもって、グループBから決勝トーナメントに進出する2チームが決まる。

■試合結果
広島ドラゴンフライズ - シャーダリ・ゴルガーン
広   島|23|23|20|15|=81
ゴルガーン|17|28|29|20|=94

■ BCLアジアの大会概要

【開催地】
アラブ首長国連邦・ドバイ

【開催期間】
2024年6月9日~6月15日

【出場チーム】
・グループA
遼寧フライングレオパーズ(中国)
シャバーブ・アル・アハリ(UAE)
NSマトリックス(マレーシア)
アル・リヤディ(レバノン)

・グループB
広島ドラゴンフライズ(日本)
シャーダリ・ゴルガーン(イラン)
釜山KCCイージス(韓国)
ペリタ・ジャヤ・バスケットボール(インドネシア)

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