2018.01.04

【NBA】トレードによって憤慨したアイザイア、セルティックスのエインジGMについて「うまくいっているよ」と言及

エインジGMと仲直りしたことについて語ったアイザイア[写真]=Getty Images
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 ボストン・セルティックスは昨季、アイザイア・トーマスジェイ・クラウダー(共に現クリーブランド・キャバリアーズ)、エイブリー・ブラッドリー(現デトロイト・ピストンズ)、アル・ホーフォードマーカス・スマートらを軸にイーストトップの53勝をマークし、カンファレンス・ファイナルにまで勝ち進んだ。

 今年のドラフトでは1巡目全体3位でジェイソン・テイタムを指名し、ジェイレン・ブラウン(昨年のドラフト全体3位指名)ら若手が豊富だったこともあり、既存戦力で今季もイーストを席巻するものと思われた。

昨季のアイザイアはレギュラーシーズン平均で28.9得点(リーグ3位)を記録[写真]=Getty Images

 ところが昨年8月下旬、セルティックスはリーグ最高級のスコアリングガード、カイリー・アービングをトレードで獲得すべく、チーム得点王であり最重要人物とも称されたアイザイアをキャブスへ放出するという大胆な補強に打って出た。

 アイザイアがそのトレードを知ったのは、ジェネラルマネジャーのダニー・エインジからの電話だった。セルティックス在籍時に2度のオールスター選出、そしてエースとしてチームが苦しい場面で何度も得点して窮地を救ってきたにもかかわらず、トレードされたことにアイザイアは憤慨。昨年10月には2度とエインジGMとは話さないと語るほど怒っていたという。

 昨季のプレーオフで負傷した右股関節の手術とリハビリにより、キャブスの一員としてアイザイアがデビューしたのは1月3日(現地時間2日)のポートランド・トレイルブレイザーズ戦のこと。この試合で約19分に出場したアイザイアは、17得点3アシストを記録する上々のキャブスデビューとなった。

 しかし、約7か月間も公式戦から離れていたアイザイアは、1月4日(同3日)にボストンでプレーするチャンスがあったものの、連戦だったため欠場した。ただし、チームには帯同していたため、現地メディア『USA Today』の取材に対してコメントを残していた。そこでアイザイアは、前日夜にエインジGMからテキストメッセージが送られてきたことを明かした。

 「ダニー(・エインジGM)を許したかって? 昨夜メッセージが送られてきたんだ。我々はうまくいっているよ」とアイザイアは語った。

 残念ながら、セルティックスのホーム(TDガーデン)でアイザイアがキャブスの一員としてプレーするのは、2月12日(同11日)までお預けとなった。とはいえ、現時点でイーストトップを快走する古巣に対して、コンディションとモチベーションを高いレベルで兼備したアイザイアがどのようなパフォーマンスを見せるのか、今から楽しみでならない。

175センチの小兵ながら、筋骨隆々の肉体と抜群のスピードとクイックネスを活かして得点を量産。外角シュートにも定評があるアイザイア[写真]=Getty Images

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