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2月9日(現地時間8日)、クリーブランド・キャバリアーズとサクラメント・キングス、ユタ・ジャズの間で三角トレードが成立した。
今回のトレードにより、キャブスはキングスからガードのジョージ・ヒルとジャズからガードのロドニー・フッドを獲得。キングスはジャズからガード兼フォワードのジョー・ジョンソン、キャブスからガードのイマン・シャンパート、ヒートが保持していた2020年ドラフト2巡目指名権を、ジャズはキャブスからフォワードのジェイ・クラウダーとガードのデリック・ローズをそれぞれ獲得することとなった。
キングスは、期待のルーキーであるディアロン・フォックスが年明け以降、好成績を残せていること、そしてもう1人の新人、フランク・メイソンも控えとして1試合平均20分弱の出場で平均7.6得点2.9アシストと及第点のプレーを見せていることもあって、ベテランガードのヒルの放出に踏み切ったと見られる。また、シャンパートを獲得することで、ストッパーが1枚増える形となった。その一方でジョンソンは今後バイアウトされ、プレーオフ出場チームが獲得に動くと見られている。
フォックスが足首のケガで離脱している現状を踏まえると、純粋なポイントガードはメイソンのみで層の薄さが危惧される。さらに、ウイングにシャンパートを加えたことで、ロスターに空きを作るためビッグマンのヨルゴス・パパヤニスを解雇。ウイング過多であった状況を解決しきることもできず、バディ・ヒールドやジャスティン・ジャクソンら若手とベテランたちとのプレータイムのシェアは、今後も課題になるだろう。
ジャズは、昨夏にゴードン・ヘイワード(現ボストン・セルティックス)が移籍したことで、得点面を期待されていたフッドを放出した。ただ、今季もフッドは、ケガがちで、ショットに波があるのは相変わらずといった状況であり、ルーキーのドノバン・ミッチェルにオフェンスのメインオプションを奪われるような形になっていた。今季も引き続き、ディフェンスを主体とするチームであるため、波の激しいフッドを放出し、複数のポジションをカバーでき、安定した数字を残すことができるクラウダーの獲得に踏み切った。ジョー・イングルズ、タボ・セフォローシャにクラウダーを加えたラインナップは、相手選手をさらに苦しめることになる。一方のローズは、チーム側からすでにバイアウトされており、キングスのジョンソン同様、プレーオフチームに加入することになりそうだ。
文=中野知馬
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